謙杜side
あなた『ほんと馬鹿(笑)』
謙杜『…ありがとう』
あなた『もー気をつけて(笑)』
意外と女子なんだよな。
顔も可愛いし。
あなた『今日さ?道枝駿佑くんと会ったの』
謙杜『…え?』
待って、あかん。
めっちゃムカつく。
あなた『ちょっと話せて』
謙杜『…』
あなた『明日も会えるかなって』
あいつのどこがええねん。
俺の方がずっと傍におったし
あなたのこと幸せにできるよ。
あなた『…謙杜?』
謙杜『…好きなん』
あなた『…それは…』
謙杜『好きじゃないんやったら話さんといてや』
あなた『…え』
謙杜『…あ…ごめん』
言い方がキツくなってしまう。
別に彼氏ってわけでもない。
ただ、こいつに彼氏ができるんが嫌なだけ。
それほどあなたに惚れとる。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!