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第63話

63
13,446
2021/11/02 12:53
駿佑『今、人生で一番幸せや』

あなた『…』


その瞬間、彼の話を思い出した。

虐待され、愛されず育った。

今だって、腕に痕が見える。








あなた『うん、幸せ』

駿佑『んふ(笑)』

あなた『私が幸せにしてあげる』


すると抱きしめられた。







駿佑『それは俺の台詞やろ?』

あなた『そうだね(笑)』

駿佑『ほんま…あなたしかおらんのや』


そう言った声は切なそうだった。

でも、少し幸せそう。







あなた『この薔薇、凄く綺麗』

駿佑『気に入った?』

あなた『うん!』


私達は海を眺めながら微笑む。

すると道枝くんが私を見る。

その瞬間







優しく唇が重なった。



ーENDー

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