年が明けた1月3日。
ピンポーン…
鳴らされたインターホン。
すぐに開かれた扉。
目の前に立っていたのはTHE RAMPAGE。
ゾロゾロと中に入ってく。
ドタバタ一気に賑やかになる。
リビングをガチャッと開ける音に驚いたのは臣。
笑顔で迎えるあなた。
北人に続いてみんな口々に年明けの挨拶を口にする。
臣はあなたの腕を引っ張った。
クスクス笑っているあなた。
陣とリキヤ。
臣とあなたの前に立つ。
差し出した袋。
覗き込んでくる袋の中。
リビングの扉の前で露骨な咳払い。
そう言って細い腰を抱きよせる。
ズカズカみんなを押しのける壱馬。
あなたの腕を掴むと自分の背中に隠した。
苦笑いするあなた。
顔を見合わせてクスクス笑った。
そう言われたらくすぐったい。
顔の前でパンと手を叩く。
仲良くキッチンに入る。
リキヤは小さく頷いた。
顔を見合わせて微笑み合った。
キッチンの中で。
片時もあなたから離れない壱馬。
あごをクイッと持ち上げて落とすキス。
みんながいてもお構い無し。
チュッと音を立てて離れた唇。
あなたは軽く抱きつくと壱馬の耳元で囁く。
その瞬間。
大きな声。
やたらはしゃいでる壱馬。
臣の部屋には幸せの花がたくさん咲いていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。