第41話

俺のもの
2,393
2021/05/26 03:03

ピンポーン…



あなたの部屋に鳴り響くインターホン。

鍵盤を叩く手を止めて玄関に向かう。



カチャッ…と少しだけ開けた扉。

強引にこじあけられると、伸びた手が細い腰をさらう。


何が起きたのか。

誰なのかを理解する前に奪われていた唇。



そのまま壁に押し付けられると、足の間に割って入る膝。

細腕を掴まれれば身動きが出来なかった。



フワッと漂うコロンの匂い。
(なまえ)
あなた
お………臣…。

近すぎる整った顔。
臣
……やったの…?
(なまえ)
あなた
えっ………。

大きな手が頬を撫でると首にかかった。
臣
……壱馬と…やったの…?

肌で感じた。

臣が怒っていると。
(なまえ)
あなた
………どうして…そんなこと聞くの…?
臣
俺の聞いたことだけに答えろ…。

口調が変わる。
臣
壱馬と…やったのか…?

逸らせない視線。
(なまえ)
あなた
……やって…ないよ。
臣
………そう。

拘束を解くと腕を掴んで引っ張る。

家の中に上がり込むとバスルームへ直行した。
(なまえ)
あなた
ちょっ…臣…?

服のまま浴室に押し込んで蛇口を一気にひねる。
(なまえ)
あなた
きゃっ……。

一瞬でずぶぬれになったあなた。

上着を投げ捨てて少しも躊躇わず自分も浴室に入る。


小さな頭をグッと引き寄せて落とす、荒っぽいキス。

スカートのホックを外して床に落とせば、大きな手を下着に滑り込ませた。

(なまえ)
あなた
おっ…臣っ!?
んっ…ちょっ…あっ…。

ゴツッとした指でナカを刺激されて膝が震える。
(なまえ)
あなた
やっ…んっ…アッ…アッッ…ダメッ!

ビクン…と身体が反応すると臣の身体にもたれた。
臣
ィッたの…?(笑)

身体中の力が抜けたあなたを、壁際から逃がさない。
(なまえ)
あなた
お…み……?

残った服を脱がせて首筋から胸元のへ唇を這わす。

チクッとした痛み。

赤く浮かび上がるのは、所有物の証。
臣
お前が言わないならそれでもいい…。

嘘かホントかなんて…

この際関係ない…
臣
壱馬の名残が消えるまで…洗ってやるだけだ…。

片足を持ち上げられると、問答無用で奥までねじ込まれた。
(なまえ)
あなた
あァァァッ!

身体が繋がったまま、壁に手をついて鼻先が触れる距離に顔を寄せる。
臣
あなたは俺が貰う……。

トロンとしたあなたの顔。
臣
壱馬のやつ…俺にそう言った…。
(なまえ)
あなた
……え。
臣
あなた…。

耳元に唇を寄せると



壱馬に心揺らすなんて…

許さない…


お前は…

俺だけを見てればいい…


俺だけを…

欲しがればいいんだよ…



そう囁いて腰を揺らす。
(なまえ)
あなた
おッ…おみッ!んッんッあッ!

ちゃんと与えてあげてるだろ…?

お前が満足するまで…

何度でも…


お前は…

俺のもんなんだから…



あなたが立てなくなっても、壁に押し付けたまま何度も繰り返す律動。


降り注ぐシャワーの下では、いつまでも甘い喘ぎが響いていた。

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