すや:
〔はーい!ということで、国宝、松本城に到着しましたー!!!〕
ヴァニタス:
〔ふむ。やはり、異国の建造物だな。パリにある城とは全く違う趣きがある〕
ノエ:
〔わぁぁあ!〕
〔見てください!ここから見るとすっっごく高いです!!!〕
あなた:
〔そりゃ、お城だしね、、〕
〔綺麗だね〜。黒と白の対比が美しい〕
すや:
〔松本城はね、黒いから別名「烏城」…なんて言われたりもするらしいけど、文献上では「烏城」と記述されたものは見つかっていないので、松本城管理事務所の公式見解は、松本城の別名は「烏城」ではなく、前身であった「深志城」と公式ホームページに載ってます〕
ドミニク:
〔へぇ…勉強になるね。〕
〔ちなみに、大きさは違えど、同じような形の建物が並んでいるね。あれは何なんだい?〕
すや:
〔はい。あれらは、一番大きくて目立っているのが大天守、そして右から乾小天守、渡櫓、辰巳付櫓、月見櫓といいます〕
〔松本城天守群はこれら五棟で形成されています〕
〔大天守と乾小天守を渡櫓によって連結し、辰巳付櫓と月見櫓が複合された連結複合式の天守です〕
〔あー………公式ホームページを読むだけで頭が痛くなる…難しすぎる…漢字苦手なんだけど…〕
〔皆さーん、今からスマホを配るんで、そこから松本城の公式ホームページを確認して観光してくださいね!使い方が不明なら私がお教え致します!〕
あなた:
〔この子…案内の役目をすっぽかした!?〕
アストルフォ:
〔無責任な子ですね〕
すや:
〔うるせぇ…!意味不明な何とか天守とか櫓とか…もううんざりなんだよ!!〕
〔ということで、皆さんお好きに観光なさって下さい。集合時間になりましたら呼びますので〕
〔その間に今度はどこ行こうかプランを考えます〕
ルカ:
〔かしこまりました!〕
(ここからは自由活動…つまり…、、ジャンヌと二人きりでまわれる!)
〔ジャ〜ンヌ〜〜っ❁〕
〔僕と一緒にまわりま─────〕
ジャンヌ:
〔ヴァ、ヴァニタス!///〕
〔もし…良ければ……い、一緒にまわらない!?//〕
ルカ:
〔──ピシ──〕
ヴァニタス:
〔あ……ああ…。いいぞ……〕
〔君のまわりたいところに行こう〕
ジャンヌ:
〔大天守の中に行ってみたいわ!〕
ヴァニタス:
〔よし。行くか……〕
〔ん?…ルカ、そこで石のように固まってどうした?〕
ルカ:
〔………い、いえ…別に、、、〕
ジャンヌ:
〔ではルカ様!行ってまいりますねー!どうかお気をつけてー!〕
ルカ:
〔ジャ、ジャンヌ…………(泣)〕
ローラン:
〔まあまあルカ君!〕
〔君は私達と一緒にまわろうじゃないか!〕
ルカ:
〔ふぇ…?〕
オリヴィエ:
〔俺らがいれば安全だ。君の身になにかあってもパラディン二人、しかもこの俺とこの男がいるからな〕
ローラン:
〔さあ、一緒に行こうっ!〕
ルカ:
〔ロ、ローラン…!オリヴィエさん…!〕
〔ありがとうございます(泣)…!!〕
ドミニク:
〔ノ、ノエ…もし良ければ…〕
ノエ:
〔ドミも早く行きましょうっ!〕
〔オレはお城の中に入りたいです!〕
ドミニク:
〔───っ…!//〕
〔うんっ…!!〕
皆がそれぞれ行きたいところへ向かうと、私とアストルフォは取り残されてしまった
あなた:
〔ど、どこ行こうか…?〕
アストルフォ:
〔ボク、お城の庭や自然を見て回りたいです〕
あなた:
〔…!いいね!確かに綺麗な風景だもんね!〕
アストルフォ:
〔うん。でも、君も行きたいところがあるなら言って下さい。〕
〔君の行きたいところが、ボクの行きたいところでもありますので〕
あなた:
〔……!//〕
〔ありがとっ!〕
〔じゃあ、まずは──────〕
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。