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第1話

花見
2,434
2019/08/02 13:11
4月10日 天気:晴れ
今日は、入学式がありました。


私も中学2年生になりました。
クラスでは……………いつも通りでした。
勇気を出して、なにか変わると思ったけど、
駄目でした。
放課後は、神社でオウガとビャクエンと花見をしました。

桜を見ながら、たくさんお話して……嬉しかったです。
そして、
変わったことといえば不思議な人に会いました。
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棗悠希
棗悠希
桜が綺麗だ……
神社の階段のところで転がり、花見をする。
といっても、弁当もないし、人もいない。
でも、トモダチがいるのだ。
桜雅
桜雅
ユウキよ!これを見てほしいのじゃ!
棗悠希
棗悠希
わぁ、なにこれ?
桜雅
桜雅
妖怪の間で人気の水晶じゃぞ
キラキラした蒼のビー玉みたいなもの。
透き通っていて、綺麗。
桜雅
桜雅
御守の効果があるらしいのじゃ。
お主にあげるのじや!
棗悠希
棗悠希
えっ、いいの?
ありがとー、オウガ!
桜雅
桜雅
うむ。わしも嬉しいぞぉ!
かわいいのぉ、ユウキは
悠希に抱きつく桜雅。
白炎
白炎
ユウキよ、この花の名は何というのだ?
棗悠希
棗悠希
桜って言うの!
綺麗でしょう?
白炎
白炎
ええ、とても綺麗かと
桜雅
桜雅
この桜とやらから、
わしの名前をつけてくださったのですじゃ
棗悠希
棗悠希
そうだよ!今では懐かしいなぁ……
すると、ガサガサと音がする。
桜雅
桜雅
誰じゃっ!
ユウキとの時間の邪魔するやつは!
白炎
白炎
ユウキは下がってください
棗悠希
棗悠希
うん…
一人の少年と妖怪が現れた。
夏目貴志
夏目貴志
はぁ、はあ!
棗悠希
棗悠希
オウガ、ビャクエン!
桜雅
桜雅
ユウキの為じゃからな!
白炎
白炎
承知しました
ビャクエンが妖怪を追い払い、オウガが少年を守る。
夏目貴志
夏目貴志
………何が起こったんだ?
保置けている少年。
棗悠希
棗悠希
ねぇ、あなたも見えるの?
夏目貴志
夏目貴志
あ、ああ
棗悠希
棗悠希
私もなの!
夏目貴志
夏目貴志
その妖怪は?
棗悠希
棗悠希
私のトモダチ!
よかったら、一緒に花見をしない?
夏目貴志
夏目貴志
構わないが……いいのか?
棗悠希
棗悠希
うん、勿論!
手を差し伸べる。
少年は手を取り、立ち上がる。
棗悠希
棗悠希
私は棗悠希!
あなたは?
夏目貴志
夏目貴志
夏目、貴志だ。
よろしくな、えっと……棗?
棗悠希
棗悠希
同じ名字だね!
私は束を2つ重ねた感じのやつだよ
夏目貴志
夏目貴志
俺は夏に目で、夏目だ
不思議な人の名前は夏目貴志。
私と同じ名字で、妖怪が見えるの。
一緒に花見をして、また一緒に遊ぼうって約束もした。
今日は、とても楽しい一日でした。

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