これは何だろう?
桜の木に隠れて、楽しげに話すサビトと彩夏さんの姿。
そっか
これは錆桜の記憶だ。
我のほうが長く生きているのに何を言うのだろう?
そうやって、自然とここに足を運んでしまうのだ。
桜の木に隠れて話す、人間との話はくだらなかった。
けど、不快ではなかった。
道案内途中にきいたことがある。
そんな会話をした
ありがとうーーーーーーアヤカ。
お前のおかけで、会えたよ
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後日談というか、今回のオチについて書きたいと思います。
錆桜の記憶を見たあと、目が冷めたら彩夏さんの家にいました。
気絶しちゃったみたいです。
錆桜は絵を使って会いに云ったのです、恋人に。
長きの間、彩夏さんの山に居座っていたため、妖力が弱くなっていたらしいです。
わかったことは、錆桜は彩夏さんが好きだった。
気に入っていたというのが正しいのかもしれません。
私もいつか
心の底からの友人や恋人と出会ってみたい、そう思いました。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。