第93話

平和
1,767
2020/07/14 12:00
次の日


翔也「おっはよー!」
私と結菜が喋っている所に元気よくきた。
あなた「おはよう!」

結菜「おはよー」

翔也「あ、結菜さん、今日帰り4人でご飯食べに行こ!」

結菜「おお、いいよ」

翔也「やった〜」
バンザイしながら男子の輪へと入っていく。

結菜「…えっと、仲直りしたってこと、だよね?」

あなた「うん」

結菜「そっか、よかったね」

あなた「結菜ありがと〜」
結菜にハグする。

結菜は背が高いから安心感がある。






放課後


駅近くの人気のご飯屋さんに来た。

隣が結菜で正面に翔也、その隣に汐恩。


注文を済ませて待っている時。
汐恩「仲直りしたんだな」

翔也「うん!」

汐恩「翔也、もう手出すなよ」

翔也「だ、出さないから!」

あなた「えっ汐恩何があったか知ってるの?」

汐恩「まあ。その日の夜翔也が電話で相談してきてさー。あ、昨日もだけど」

翔也「ちょっ」

汐恩「あなたがかわい…」

翔也「あーだめ!」
翔也は汐恩の口を手で塞いで止める。
あなた「ん?」

翔也「な、なんでもない…」

結菜「っていうか私だけ何があったか知らないんだけど」


あなた「それは…」

翔也「えっと…」
2人とも下を向いて口ごもる。

汐恩はそれを見て笑っている。

汐恩「あとであなたから聞けよ」

結菜「…わかった」
そこでご飯が来て話は終わった。


美味しいものを食べている時は何も考えなくて済むし

目の前で幸せそうに食べている翔也を見ると私も幸せな気持ちになる。

だいぶお皿の上が綺麗になってきた頃、再び汐恩が話を切り出した。
汐恩「そういえば昨日宇田が心配してた」

翔也「え、宇田君が?」

汐恩「翔也じゃなくてあなただけど」

あなた「私?」
翔也は不満げな顔をしている。
汐恩「桧山さん何かあったのって聞かれた」

あなた「それで?」

汐恩「痴話喧嘩って言っといた」
ん? 痴話喧嘩?
あなた「いや!ちが…」



待てよ。

ここは否定するべきなのか。

違うと言うと好きじゃないって思われるし、違わないと言っても好きって言ってるようなもんだし。

ちわげんか。

日本語って難しい。

とりあえず黙ってみる。
翔也「宇田君なんて言ってた?」

汐恩「別に。ふーん って言ってた」

翔也「へぇ〜」
翔也は嬉しそうだ。


さっきの不満げな顔からのその笑顔。


好きな人の笑顔はこんなにも破壊力のあるものなのか。



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