第6話

変梃
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2020/05/04 11:44
お互いに人見知りな私と木全君はその後何もなかったように生活していた。


何か変化があるとしたら、週に3回体育の授業で一緒になる時に私は木全君のことを目で追ってしまうようになったということ。








それは翔也も同じだった。
汐恩は翔也がたまに見つめている先にあなたがいることに気づいた。
汐恩「翔也なに見てんの?」

翔也「あ、いや別に」

汐恩「あなた?」

翔也「うーん、そうなのかも」

汐恩「なんだよそれ笑」

翔也「なんか最近ふとした時にあなたさんの方見てる気がする」

汐恩「へぇー」

翔也「なんでだろう」

汐恩「さあな」







あなた「ねえ結菜。木全君ってどういう人なのかな」

結菜「なんで?気になってるの?」

あなた「いや、そういうのじゃないんだけど興味があるっていうか。なんか不思議な感じするじゃん」

結菜「確かに。汐恩が前に言ってたのは頭いいのにめっちゃ天然で変なこと言うからおもしろいって」

あなた「そうなんだ」

大人しそうな見た目でダンスができて頭もいいのに天然で変なことを言う。





木全翔也。
ますますわからない男だ。

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