第60話

内緒
1,802
2020/06/06 12:00
汐恩「ありがとうございました!」

「ありがとうございました!!」
今日私たち3年生はサッカー部を引退する。
元々先輩方ほど強くはなく、県大会に出場したものの3回戦で負けた。

でもみんなの顔は晴れやかでマネージャーの私も嬉しくなった。

大好きなサッカー部を引退するのは寂しいけれど仕方ないことだ。
後輩に思いを託して、私たち3年生は受験生という道を歩まなければならない。








次の日。
翔也「おはよう!」

あなた「おはよう」

翔也「大会おつかれさま」

あなた「ありがとう」

翔也「今日から部活ないの?」

あなた「うん」

翔也「そっかあ」
なぜか少し残念そうな翔也君。

不思議そうにしていると、
汐恩「部活見れなくて残念なんだろー」

翔也「汐恩!」

汐恩「翔也サッカー部よく見てたもんなあ」

翔也「気づいてたの?!」

汐恩「あれは気づくだろ。いっつもみんなで、今日も翔也見てるなって話してたぞ」

翔也「全然知らなかった」

汐恩「だろうな。俺らと目合わないもん」
ニヤニヤしている汐恩。
翔也「汐恩待って!それ以上は言わないで!」

翔也君は顔を真っ赤にして汐恩を止める。

あなた「どういうこと?」

翔也「いや、な、なんでもない…です…」
どういうこと? と結菜に目で訴えたが、結菜も何かを察したようにニヤニヤするだけだった。










その後、あなたたちのいない所へ汐恩を連れていった翔也。
翔也「汐恩!あなたさんの前で何言ってるの!」

汐恩「ごめんって笑」
汐恩を怒っていた。

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