今日で3学期が終わる。
午前で学校が終わり、午後からの部活のために結菜と教室でお弁当を食べていた。
結菜「明日から春休みだね」
あなた「そうだね…」
結菜「あれ、木全君に会えないからつまんないなーって感じ?」
あなた「…そうですぅー」
結菜「今日話した?」
あなた「話してないよ〜…」
結菜と話しているとドアが開いた。
入ってきたのは
今一番会いたかった人。
翔也「あれ、あなたさん部活?」
あなた「うん」
翔也「なんだ〜今日一緒に帰ろうと思ったのに」
あなた「え…ご、ごめん」
翔也「まあしょうがない」
なんで今日部活あるの…
翔也「じゃあさ、春休み遊ぼ!」
あなた「えっ2人で?」
翔也「うん」
翔也君はなんでもないような顔で頷く。
まあ、好きな人と2人で遊べるチャンスを断るはずもなく
あなた「いいよ!」
翔也「やった〜帰ったらLINEするね」
あなた「うん!」
翔也「部活頑張ってね、バイバーイ」
あなた「ありがとー」
翔也君が笑顔で教室を出ていった。
結菜「よかったねえ」
結菜に言われて我に返る。
あなた「うん…笑」
結菜「かわいくしなきゃ!」
結菜は私よりも気合いが入っているようだ。
その日の夜、翔也君からLINEがきた。
翔也君が見たいと言った映画は話題の映画で、私も見ようとしていた物だった。
結菜と見に行こうと思っていたけど、純喜先輩の入試が終わってから2人で見に行ったらしく、ちょうどよかった。
翔也君とLINEをするとつい頬が緩む。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!