第44話

訳ありで敬語が抜けねぇんだ
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2019/12/23 03:48
《時透の屋敷にて》《不死川実弥side》



俺に話しかけてきたのは時透無一郎だった。
不死川実弥
あぁ、時透か。
時透無一郎
どうしたんですか…?
不死川実弥
俺の継子の隊服は今破れて着れない状況にあってなァ。身長がちょうどお前と同じくらいだから、借りに来たんだが借りてもいいか?
時透無一郎
僕のでよければ、どうぞ。
不死川実弥
感謝する。
時透無一郎
ところで…不死川さんの継子って女ですか?男ですか?
時透無一郎
まあ…聞いたところですぐに忘れちゃうけど。
不死川実弥
俺の継子は女だ。それに…かなりの美人だァ。
時透無一郎
そうなんだ…会いに行ってもいいですか?
不死川実弥
ああ。
時透無一郎
不死川さんの継子ってことは…強いんですか?
不死川実弥
あいつは強い。
時透無一郎
そうなんですね…
《蝶屋敷にて》《時透無一郎side》
不死川実弥
あなたー、隊服持ってき…
あなた
すぅー…すぅー…
不死川実弥
寝てる…
この人…すごくきれい。
あなた
ん…あ、すいません!!寝てしまっていました…
恥ずかしそうに、にこっと笑うその姿に思わず心が飛び跳ねそうだった。
不死川実弥
時透から隊服借りてきた。んで、こいつが霞柱の時透無一郎。
あなた
あ、霞柱様!!私なん…
そこまで言いかけてはっと口を手で押さえ、不死川さんの方を見る。
不死川実弥
今言いかけたなァ。後で頬をつねる刑だ。((ニヤッ
あなた
うぅ…ゆるしてくださいぃ…
随分と仲が良さそう。僕にもこうやって話せる誰かが欲しいなぁ…
あなた
改めまして…霞柱様!私のために隊服をお貸し頂けることありがたく思います!!
時透無一郎
多分僕の方が年下だから、そんな丁寧に話さなくても大丈夫だよ…
あなた
あー…えぇっと…
不死川実弥
こいつ訳ありで敬語が抜けねぇんだ。
時透無一郎
そっか…それは仕方がないね。
あなた
どうか私のことはお気になさらず(*´`)
時透無一郎
わかった。じゃあ、とりあえず隊服着てみる?
あなた
はい!

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