第42話

街へ出かけてみてはいかがでしょうか?
12,247
2019/12/02 10:40
鎹鴉
朝だァ!!起きろ!!
あなた
ん…鴉…?
あなた
まだ疲れがとれなくて…もう少し寝かせてください…
鎹鴉
胡蝶しのぶからの伝言!!「ある程度回復したようでしたら街へ出かけてみてはいかがでしょうか?」だそうだ!!
あなた
無理です…眠たいです…
足元に微かな重み。
まるで人の頭くらいの重さ…
不死川実弥
ん…
あなた
実弥が…寝ている…?!
私の足元で!!
実弥は私の足元に自分の腕を枕の代わりにして寝ている。


もしかして…ずっとついててくださったのでしょうか…
不死川実弥
…んん…
あなた
…はっ!!
あなた
鴉!!静かになさってください!!実弥がまだ寝ているのです!!
鎹鴉
お前の方がうるさい!!
あなた
?!わ、私としたことが…!!
あなた
では、お互いに静かにしましょう。
私は人差し指を立てて口元へ持ってきてしーっと言う。
不死川実弥
(…俺の継子兼妹がかわいすぎる。)
あなた
いつも本当にありがとうございます…
もうじき冬だというのに、布団へ入らず寝てしまった実弥の冷たい手をそっと私の手で包み込む。
不死川実弥
…もう…朝かァ?
あなた
!!お、起こしてしまいましたか?!
不死川実弥
いや、たまたま目が覚めただけだ
(本当は寝たフリしてました。
かわいいから気づいてないフリしていたかったんです。)
あなた
それなら良かったです…((ほっ
不死川実弥
手ェ、あっためててくれてありがとな。
あなた
いえいえ!
不死川実弥
よし、街にでも行ってみるか!
あなた
はい!
さっきまで眠たいという気持ちが強くて、街へ行く気分にはなれなかったのに、今はどうしようもなくワクワクしてしまう。
不死川実弥
(手ェ握ってるとか反則だろ…////)
あなた
?顔が赤いようですが…もしかして風邪ですか?!
不死川実弥
き、気にすんな…俺はすこぶる快調だ///
あなた
そうですか?実弥が大丈夫というのなら心配は無用ですね!でももし、辛くなったら言ってくださいね!介抱しますから!
不死川実弥
それはお前の方もだ。絶対無理はするなよ?
ポンっと軽く頭を撫でられる。
あなた
はい!
不死川実弥
(頭を撫でられることに怯えなくなったな。)
不死川実弥
よかった。((ボソッ
あなた
何かおっしゃいましたか?
不死川実弥
いいや、なんでもねェ。とりあえず着替えてこい。
あなた
…すっかりわすれてました!!着替えが無いんです!!

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