第83話

命に変えても
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2020/07/23 12:08
『不死川実弥side』


朝起きて部屋の障子を開けてみれば、日輪刀を抱えたまま寝ているあなたがいた。


何があったんだ。


とりあえず風邪をひいてはいけねぇと思い、あなたを抱えて俺の布団に寝かせる。


廊下は寒かったのだろう。体が小刻みに震えていた。


布団に降ろした衝撃で、あなたは薄目を開け、目を覚ましてしまったようだった。
不死川実弥
悪ぃ、起こしちまったなァ
あなた
さ…ねみ?無事でよかった…
あなた
昨日の夜キヨリちゃんが来て、風柱の首に気をつけろって言われたんです
あなた
寝ずの番をしようと思っていたのにうっかり寝てしまっていて…ほんとに無事でよかったです、!!
不死川実弥
ちょ、ちょっと待てェ…上弦の漆が来たのか?!
あなた
はい…
不死川実弥
何もされてねぇか?!
あなた
私は全然大丈夫です!
不死川実弥
次からなんかあったらすぐ起こせェ、分かったな?
あなた
はい!
あなた
ふぁあ…
不死川実弥
今度は俺が寝ずの番をしててやるから、安心して寝ろ。
あなた
いいんですか…?
不死川実弥
おう。今日また甘露寺のところに行くんだろォ?
あなた
そうでした、!
不死川実弥
安心しろ、昼前にちゃんと起こしてやるよ、((笑
あなた
ありがとうございます、!
.

.

.


1人で俺の事守ってくれてたんだなァ…
不死川実弥
かわいいじゃねェか…///


安心しろォ、お前のことは俺の命に変えても守ってやる。

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