それからさとみは、ひょいひょいとそこら辺にあったものを掴んで会計へ
ほんとにテキトーだな
…軽そう
自分だけ重いの持つとか、イケメンじゃん
パラソルに気を取られて、足元を見てなかった
何かに躓いて、気づけば私の体は斜めに傾く
やば、飲み物が零れる…、
さとみが私の腰を手で支えてくれてる
いくら兄弟とはいえ、素肌触られると…ちょっと恥ずかしいかも
そっか、けっこう砂で汚れてるかも…
あ、ここ…
6人分しかない
みんな気づいてないみたいだし、6人が入った後に入ろうかな…
莉犬、るぅちゃん、さとみ、ジェル、なな…、…あれ、ころちゃんまだ入ってない?
腕を引かれて、1番奥のシャワーに入る
結構恥ずかしいんだけど
顔を綻ばせてると、ころちゃんの顔が不満気になった
その不満顔が近づく
唇に柔らかいものが押し当てられて、すぐに離れた
いたずらっ子みたいに笑うころちゃんに、顔が熱くなる
もう一度、かわいい、って呟いたころちゃんの顔が近づく
…って、待って!?
いやいや、いくら何でも隣の人なら聞こえそう…
どうしよ、恥ずかしくなってきた
ちゅ、って音がして、離れたと思ったらまた音が鳴る
次々降ってくるキスにもう足が限界で、座り込んでしまった
息を整えながら見上げると、息が乱れて、髪の毛も濡れてるころちゃん
前髪が垂れてるから顔は見えないけど…
…なんか、女として負けた気がする
長くなってしまった