あなたside
あの後、なんだかんだあってまふ君は私を快く家に泊めてくれた。
そう言ってまふ君は苦笑するけど、
部屋は綺麗に整理整頓されていた。
恥ずかしそうに笑うまふ君を横目に、
キョロキョロと辺りを見回す。
本当に私に会う為だけにこっちに来たんだ…
でも、なんだろう。この違和感。
私に会う為だけに来た訳じゃない気がする……。
まふ君の顔が近づいて来たと思ったら、
まふ君に押し倒された。
私の事を、まだ好き?
そんな……今まで離れてたのに、
ずっと好きでいてくれてたなんて…
そんなこと、あるはずない。
ドキドキドキドキドキドキドキ
心臓がうるさい。
まるで小さな小人が心臓の上を思い切り走ってるみたいだ。
神様……一瞬『それでも寝たい。』と言いそうになった私は、
なんなんでしょうか?