施設（ハウス）は私の「家」だった。

      全て私の
   　　　　私達の ” 普通 ” 

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10年間疑ったことすらなかった。

当たり前の日常。

フカフカのベッド





おいしいごはん





白ずくめの制服




首筋の認識番号（マイナンバー）





そして、

毎日の勉強（テスト）




” 将来のために ”



” 貴方達（わたしたち）のために ”





ママはこのテストを
        「学校」の代わりだと言った

「Age（エイジ）11    Type（タイプ）1
          
                    各問10秒以内に答えなさい。 」




「              それでは始めます            」

「第1問    立体Aの展開図として正しくないものを選びなさい」







チッチッチ






「第2問  次に描かれた立方体の総数を...」










「第18問  次の不等式の表す領域を...」









チッチッチッ








「 第32問 」








「第46問」





「ー第60問...」

「続けてType（タイプ）2...」





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私はテストが嫌いではなかった


ママが褒めてくれるのは嬉しかったし


終われば思いっきり遊べたから

木登り  かくれんぼ  鬼ごっこ


穴のある木
その先に死角になる岩 ー

施設（ハウス）を囲む四方の森は
勝手知ったる子供たちの「  庭  」だ。

施設（ハウス）の敷地は広い



けど近づいてはならない場所が2つある





外へと通じる「  門  」と
       森（こ）の「  柵  」の向こう ー

理由は重要ではなかった。
施設にいる限り守るべき規則。



”  私達は「 外 」へ出てはならない ”...
だから私もまだ「 外 」へ出たことはない。

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こんにちは〜
作者のこめでーす。
いやぁ今日1日でまさかの2話も出来るとは...。


たくさん見て下さりありがたい限りです。
これからもじゃんじゃん
読み返しちゃってください！笑

あなたちゃんまさかの今回も出番少なかった...。申し訳ない。。
まぁ、あとあとからたくさん出ると思うんで
乞うご期待！


じゃあばいばーい。