第4話

MAD CYCLONE
913
2018/01/26 15:22
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あの出来事からライブ当日まではあっという間で、とうとうライブ当日になってしまった。




こないだあった出来事をを百合に言うと多分大騒ぎしそうだから、今回ばかりは黙っている。




絶対百合には教えてやんないもんね~!アハッ♡←




…それでそれで、バイトが終わった後名前を調べてみたら数原龍友って名前らしい!




絶対間違いじゃないよ!




ネットに載ってた写真を見た時、確かに彼だったって確信したもん!




あんなかっこいい人の顔は絶対に忘れないよ〜。




早くライブ見たいな〜!




…え?数原さんに会う前と全然態度が違うって?




あの時の私はこんなかっこいい人がいるなんて知らなかったんだもん!




だから、しょーがない!




「ねーねー百合、まだ会場開かないのー?」




百合「もうすぐ開くと思うよ!…っていうかさなんかあなた、めっちゃウキウキしてない?」




え、もしかして楽しみなのバレてる??




百合はこういう時だけ鋭いからなぁ〜。




あ、勿論こういう時だけだよ!←




「え、そう?」




百合「うん。だってこないだはヤダヤダって言ってたのに、なんか満更でもなさそ〜。」




あはは、これはバレてますね〜…。




「そ、そんなことないよ!全然 GENERATIONSのこと知らないし!あ、でもちょっと歌聞いたりとかしてきたからさ!」




百合「あ、そうなの!?じゃあ少しは興味出てきたんじゃない!?」




…なんとか誤魔化せたっぽい?




これだけはなんとしても秘密にしないとね…!




「まぁ、そうかも!…あ、百合!会場開いたんじゃない?」




私はよく聞こえなかったが、アナウンスがなっていたらしい。




アナウンスが鳴ってからは周りの人たちが一斉に会場の中へと消えていく。




百合「ほんとだ!じゃあうちらも行こっ!」




「う、うん…!」




百合に手を引かれ、周りの人達と一緒に流されながら会場の中へと向かう。
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人混みに流されて会場の中に入ってみると、思わず息を呑んだ。




私が思っていたよりもすごく広い会場だったからだ。




そして、なんか凄そうな雰囲気が伝わってくる。




やっぱり GENERATIONSって人気なんだね。。




正直、ライブ舐めてました。




申し訳ございませんっ!←




ま、それより席ってどこらへんなんだろ?




「ねー、百合。席ってどこらへん?」




百合「それがね、まさかのアリーナの最前列なの!」




あ、アリーナの最前列!?




私、ライブ初めてだからよく分からなくてちゃんと調べてきたんだよね。




でも、アリーナの最前列って本当にステージの前じゃん…!!




「えぇ!!一番前!?てかなんでそれ早く言わないの!」




一番前だなんて聞いてないよ!?




今日、全然化粧してないし!




まぁ、普段あんまり化粧しないんだけど。。




今日だけはちゃんと化粧してくればよかった~泣




百合「すっかり言うの忘れてた!ごめん!」




「もう、別にいいけどさ!」




化粧はもう諦めるしか無いな…←




百合「あ、そうだ!グッズあなたは買う⁇」




「あ~、一応買っとく!その為にバイト頑張ったんだから!」




百合「お〜、流石っ!なに、そんな楽しみだったの?♡」




「まぁ、少しはね笑 でも、百合になんかしら買わされると思って!」




百合「あなた、よく分かってるじゃん!」




やっぱり買わせる気だったんかい!←




取り敢えずよかった。バイト頑張って。




「じゃあ、買って来るね~!」




うげっ、グッズ売り場ちょっと並んでる。




あの恐怖の女子トイレよりかは全然並んでないけどね…笑




待っている間にグッズを決めないといけないらしく、さっき店員さんから商品一覧を貰った。




グッズを買いに来たものの、何を買おうか悩むなぁ。




前の人たちが買って行っているのはだいたいタオルとフラッグだ。




まぁ、私もタオルとフラッグだけでいいや。




それだけあればどうにかなるでしょ!




あ、自分の番になったみたいで窓口まで誘導された。




「んーと、タオルとフラッグ下さい!」




注文をするとすぐにタオルとフラッグが出てきた。




流石、早いね〜!




「ありがとうございます!」




よし、じゃあ百合の所へ戻るか!




「百合お待たせ~」




百合「あ、やっと戻って来た!早く席行こ~!」




「はいはーい!」




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