第2話

アリーナツアー
1,027
2018/01/24 10:25
.




「…おはよ~…げっ 。」




まず最初に目に飛び込んできたのは自分の目の前にあるテレビだ。




最悪…。




そのテレビには「GENERATIONS、アリーナツアー決定!!」と大きく書いてある。




あ、別に私はGENERATIONSが嫌いなわけじゃないよ?




いや…ただね、百合がうるさいのよ…笑




絶対百合、キャーキャーっ言うもん!!




昨日はどうにかこうにか逃げ切れたけど今日は流石に厳しい気が…。




うん。もう逃げるの諦めよ。




母「ゆな早く準備しないと学校遅れるんじゃない?」




母の言葉にはっと我に返り、時計を見てみる。




現在7時30分。




7時50分にはもう電車が来てしまう。




「え、もうこんな時間!?急がなきゃ!」




このままじゃ遅刻しちゃう!やばい!




急いで準備をして10分後やっと準備を終えることができた。




玄関に行きスリッパから靴に履き替える。




よし、準備完了!




「お母さん、行ってきます!」




母「行ってらっしゃい!」




お母さんに手を振りながら家を出る。




電車が来るまで、あと10分程。




10分もあればなんとか間に合うよね…。




_




早歩きで駅に向かい、駅へと到着すると既に電車が来ていた。




その電車に急いで乗り込む。




ギリギリセーフ!




心の中で叫ぶと近くの空いていた席に座ってホッと息をつく。




何故か前の人からの視線を感じるけど…気にしない気にしない!←




_




電車に揺られる事約10分。




やっと学校から1番近い駅に到着した。




「はぁ 、 やっと着いたよ~。」




今日は朝遅刻しそうになったからか、ちょっと気分がさがる。




電車から降りて、伸びをすると今度は学校に向かって歩き出す。




なんで学校に朝から行かなくちゃいけないの。




朝くらいもっと寝かせろよぉぉ!




…危ない危ない。心の声が漏れる所でした←




そんなこんなですぐ学校へ到着。




駅から学校まで徒歩1分。




駅から学校までめっちゃ近いんですよね~。




これはありがたい。




百合「あ、あなたー!!今度こそ逃がさないんだからね!」




誰かの声が聞こえると思ったら、私の親友ちゃんではないですか!!




そして後方から百合が走ってくるのが見えた。




「げっ…!」




よし、逃げるz(ガシッ




百合「つーかまえたっ!♡」




うん、終わったわ…。




「…百合おはよ。」




百合「おはよ!ねーねー!今日朝ニュース見た⁉GENERATIONSのアリーナツアー決定したんだって!これは絶対行かないとダメだと私は思うの!でもね私一人じゃ電車とか乗れないし、心細いから一緒に行く人探してるんだよー。それで…」




「百合、一旦ストーップ!」




よくそこまで一息で言えたわ。




肺活量すげぇ…。




私だったらそこら辺転がってるね。笑




まぁそれは置いといて、取り敢えずこのままの流れだと多分私が一緒に行く羽目になる。




何とかしてそれだけは避けたい…!




「私はライブ行きません!」




百合「いや、まだ何も言ってないでしょ!」




「だって絶対一緒に行こ♡とか言うでしょ!」




百合「まぁ、それは間違ってないけどね♡」




「ほぉら、やっぱりそうじゃん!だって私 GENERATIONSのことよく分かんないし!」




百合「それなら心配ご無用!私がみっちり教えたげるから♡…それと、後で新しくできたホルモン屋さん連れて行ってあげる!」




「…新しいホルモン屋⁉なら喜んで!…あっ、、」




百合「やったぁ!あなたありがと!」




くっそ…。ホルモンにつられてしまった。




…でも、しょうがない我慢するしかないか。




ホルモンも食えるんだし!

_




数日後




この間言ってたアリーナツアーのチケットが丁度二枚当たってしまったらしい。




今日百合から電話あって、めっちゃ喜んでた。




なんで当たっちゃうんだよぉぉぉ!!




たしかに、ホルモン屋は楽しみだけれども。。




ていうかこれ絶対グッズ買わされるし、バイトで貯めた私のお金たちが…泣




くっそぅ!




よし、今月はめっちゃバイト入れてまた金貯めるか。←




切り替えってとても大事ですからね。ウン。




って事でバイト行ってまいります!




.

プリ小説オーディオドラマ