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第2話

* 第一歩
空は澄み切っていて、



雲一つない快晴の今日。



そんな日に私は



目的への道を一歩踏み出すのだ。










私はメイド服に腕を通し鏡の前でくるりと回れば身嗜みを確認し、最後にホワイトブリムを頭に付けるとよし、何て気合を入れる様に言葉を吐いた。


時計を見ればもうそろそろで主人が帰ってくる時間だった。事前にレクチャーは受けているし手順書に書かれていた業務内容も作法も全て頭に入っているはず。だから大丈夫。


この屋敷の主人に仕える事が決まった日に与えられた自身の部屋から廊下へ、その広い世界へ足を踏み出すと広く明るい廊下を歩き玄関へと向かった。


私が玄関に着いたのと主人が玄関に踏み入れて来たタイミングは同じくらいで、どくどくと煩い鼓動を深呼吸をする事で落ち着かせては主人の前へと歩き出す。



「 お帰りなさいませ、エディー様。本日よりエディー様の世話役を仰せつかっております。ノーラ・バレッタと申します。これから何卒、宜しくお願い致します。 」



そう言って深々と頭を下げる私の横をいかにも興味が無さそうに素通りするのが我が主。エディー・アスケロフだった。


彼はこの国を収めるアスケロフ家の長男。そして皇太子、やがて皇位を継ぐものであった。


私の横を素通りした彼はそのまま階段を上がり彼の部屋があるであろう方向へと歩いて行く。暫く下げていた頭を上げれば一先ずは安心したように胸を撫で下ろす。


ああ、良かった。疑われなかった。と。


私はここに来るまでにかなりの労力を費やしたのだからこんな初手で疑われ、追放なんてされてしまえばいままでの努力が水の泡なのだ。


目的を果たす為なら、私は何だってする。喩えそれがどんなに汚い事でも、非道な事でも。


我が主人、エディー・アスケロフを殺す為にただただ、死力を尽くすだけだ。