前の話
一覧へ
次の話

第5話

Episode4
29
2021/10/15 20:00
_有栖川@ありすがわ_ _佐紀@さき_
有栖川ありすがわ 佐紀さき
ごめん、お待たせ!
白石 桜兎
白石 桜兎
うぅん~、まだ集合10分前だよ~。
_有栖川@ありすがわ_ _佐紀@さき_
有栖川ありすがわ 佐紀さき
良かった…で、どこ行くの?
白石 桜兎
白石 桜兎
まずは、知り合いのところ!
_有栖川@ありすがわ_ _佐紀@さき_
有栖川ありすがわ 佐紀さき
知り合い?
白石 桜兎
白石 桜兎
うん…って、あ!言うの忘れちゃってた!
てへっ、と舌を出すウサギ。
天然がにじみ出てるなぁ、なんてどうでもいいことが頭をよぎった。
白石 桜兎
白石 桜兎
今日、一緒に出掛ける人がもう三人いるんだよ~。
_有栖川@ありすがわ_ _佐紀@さき_
有栖川ありすがわ 佐紀さき
へ?そうなの?
白石 桜兎
白石 桜兎
うん、誰かはお楽しみね!
_有栖川@ありすがわ_ _佐紀@さき_
有栖川ありすがわ 佐紀さき
言うと思った。
私は苦笑して考える。
…なんでか、嫌な予感が…。
……取りあえず、私の事は本名は言わないでもらおう。
_有栖川@ありすがわ_ _佐紀@さき_
有栖川ありすがわ 佐紀さき
ねぇ、ウサギ。
白石 桜兎
白石 桜兎
ん~?
_有栖川@ありすがわ_ _佐紀@さき_
有栖川ありすがわ 佐紀さき
私を紹介するとき…私の事、前呼んでたあだ名の"さきこ"って紹介してよ。
白石 桜兎
白石 桜兎
えぇ?何で?
不思議そうにするウサギに私は笑った。
何となく、と返す私に眉を寄せつつも彼女は頷いてくれた。
ウサギに連れられて着いたのは、一つの古びた喫茶店だった。
扉をゆっくりと開ければチリンチリンと音が鳴った。
中に入れば、ふわりと漂うコーヒーの香りにほおが緩んだ。
白石 桜兎
白石 桜兎
おぉい、二人とも~!
ウサギの視線をたどった私は一瞬固まった。
…………なんで居るのよ。
_有栖川@ありすがわ_ _佐紀@さき_
有栖川ありすがわ 佐紀さき
何でぇ…?
そこに座っていた三人のうちの一人が、氷空君だった。

プリ小説オーディオドラマ