第2話

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2019/05/11 15:14
テヒョン
……何、誰
ダヒョン
おっ、きてたんですか……
テヒョン
今起きたけど
そう言うと起き上がって大きなあくびをする。
ダヒョン
す、すみません…帰りますので
立ち上がると、手を掴まれた。
ダヒョン
ひっ!!!!!
テヒョン
あ、ごめん
ダヒョン
あ、いえ……
いじめられ始めてから男の人に触られるのが怖くなった。
テヒョン
泣いたの?
ダヒョン
………え?
自分の頬を触ると湿っていた。
ダヒョン
…な、何でもないです
あぁ、私に話しかけてくれたのに。助けて欲しいのに。この人も私を裏切るんじゃないかっていう怖さが勝ってしまう。
テヒョン
……ふ〜ん、名前は?
ダヒョン
………言う必要なくないですか
テヒョン
じゃないと手、離さないけど
ダヒョン
…キム……ダヒョンです
テヒョン
ダヒョン、ね
ダヒョン
あなたは?
テヒョン
キムテヒョン
ダヒョン
……
テヒョン
その反応じゃ俺んこと知らないね笑
ま、じゃあな
そう言って扉の方へ歩き出すテヒョンさん。

え、この人有名人気取り?
テヒョンさんの背中を見つめてると、途中で止まる。
ダヒョン
テヒョン
また来んの?ここ
ダヒョン
毎日……
テヒョン
何ー?
ダヒョン
…毎日来ます!
テヒョン
そっか!
じゃあな

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