そう言いながら私の手首を掴んでそのまま強引に体を壁に押し当てられた。
力が強くて振りほどくことすら出来ない。
私が初めてパクジミンを見た時はこんなじゃなかった。優しい笑顔でクラスの中心に居た。その人がこんな悪魔のような人だったなんて。
パクジミンの両手 手が私の首に回される。
次第に強くなって苦しくなる。
あぁ、もうダメだ。こんなことなら早く死んどけばよかった。
「ダヒョン!!!!!」
現れたのはテヒョンさんだった。
テヒョンさんのこと知ってるの?
そう言って私の体と腕は解放され、私はその場に座り込んでしまった。
すると、パクジミンの顔が近づいてきて耳元で
背筋が凍るような感覚がした。
私の表情を見てあざ笑うように行ってしまった。
私と関わったらダメ。こんな汚い私とは……
それにいじめられているのを知られたくない。
知ったらみんなと同じように離れていくんでしょ?
テヒョンさんに支えられながら屋上へ行った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。