第4話

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2019/05/16 16:24
トイレの個室へ入って便器に座って声を出さないように泣く。


どうして自分はこんなに弱いのか。テヒョンさんが友達って言ってくれたのに、どうして……。
“キャハハハハハ”
人の声がして息を潜める。今は授業中なはず。

まさか…………


そう思った瞬間、冷たい感覚が全身を襲う。


女の子
え、誰か居たー?ごめんね〜笑
何人かの笑い声が遠のいてく。全身びしょ濡れだ。女の子達が出て行ったのを確認して保健室へ向かった。






ダヒョン
…あの〜、
ユンギ
は、どした
ダヒョン
……水道が壊れて
誰でも見抜けるような嘘ついちゃって…。

ユンギ
はぁ、アホ
そう言いながらタオルを頭にふわっと被せてきた。

ユンギ
ほい、着替えてこい
ダヒョン
ありがとう
ベッドに乗ってカーテンを閉める。ジャージに着替えてカーテンを開ける。
ユンギ
なんか飲むか……つってもコーヒーしかねぇけど
ダヒョン
うん!
そう答えると準備室に入っていく先生。

ここに居る時は素で居られる気がする。

ユンギ
ほらよ
ダヒョン
ありがとう
飲めないけど貰ったからには全部飲まなきゃ。

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