おはよ〜う。
ビク"
あ やめて!
涼 ん? どうした?
あ なんだ、君か、よかった。
涼 あーあいつらだと思った?
あ うん。…ごめんね、
涼 ううん。ぜんぜん!
あ ありがとう。
涼 あ!電車乗り遅れちゃう!
急ご!急ご!
あ うん!!
ほのはside
君は私の手を握りしめて
電車へふたりで駆け込んだ。
君と 2人の電車は誰もいないような、
ふたりだけの大切な時間だった。
君にとっては1日の出来事かもしれない。
でも、私にとっては一生の思い出。
いつか、この想いが通じ会えたら…
いいな。
涼介side
僕は昨日勇気を出して君の隣に座り、
話しかけた。君は思ってた声とは
違ってた。思ったより低い声で、
冷たかった。でも、
僕が握った手はとても暖かかった。
少し照れくさかったけど、
そんな気持ちは無くなって
幸せな気持ちになった。
君にとっては1日の出来事かもしれない。
でも僕にとっては一生の思い出。
君と電車へ駆け込んだ初めての朝。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。