第10話

#Jungkook
3,579
2018/10/14 04:54
× JK side ×





無意識にあなたへ向けられた手は


ユンギヒョンの着信によって


止められた





殴ろうと思ってしまった自分が





今日は嫌だった






ユンギヒョンは何やら色々話しているが
まったく頭に入ってこない





目線はあなたを追う






あんなに可愛いくて綺麗な顔を殴りたくない僕だって




だけど無意識だったんだ





怒りや嫉妬心や自分だけの彼女にしたい独占欲だけが
強まって




どうしようもない






『じゃあ、また明日な』


JK「はい」





電話を切るとあなたの顔が強ばった





今日は









JK「あなた、さっきはごめんね?」


「…え?」





急な謝罪にキョトンとするあなたを






何だか無性に優しく抱き締めたくなった







-ギュ-





「ど、どうしたの?」


JK「不安なんだ…あなたが僕以外を愛してるんじゃないかって…不安なだけなんだ」


「分かってるよ、だから謝らないで」






君がそうやって




僕が今まで犯してきた過ちを優しく許すから






僕の中の悪魔が消えないで




更に悪くするんだ






JK「僕だけのあなたでいて?」


「うん。」





最近あなたは心からあの日のように笑わない。




原因が自分だって僕が一番分かってるのに、







僕の暴走はもう誰にも、









止められないんだ。

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