× You side ×
18:35
「はぁ」
帰り道がいつもより暗く見える
何をされるだろうか
-ガチャ-
「あれ…?」
鍵を開けると閉まった
と言う事は開いていた
=
グクがいる
「た、だいま…」
JK「偉いね。ちゃんと19時までに戻ってきた」
「だって…約束したじゃない…」
-ドンッ-
あぁ始まった
JK「目を見て話さないのも約束だよな?」
前は壁ドンをされたら、ドキッとしていた
だけど今は違う意味のドキドキ
JK「何話してた」
「何も話してないよ…ただ来たから…」
JK「ちょっと言いそうになってたろ?」
「何を…?」
JK「僕が家であなたにしてる事。ちょっと助け求めようとしてたよな?」
「まさか」
今までよりか酷い事をされる
グクの右手が顔の前にきたとき、
覚悟を決めて目を瞑った
だけどその瞬間
~♪
JK「、」
「…っ」
グクの携帯が鳴った
グクは無視をしたけれど、
かなりしつこく電話がかかってくる
JK「はい」
恐らくメンバーかマネージャーなのだろう
楽しそうに話してる
食いしばった歯を緩めた
するとグクは携帯を耳から離して、
1度ミュートにすると
JK「お腹空いた。ご飯作って?」
「あ、うん、」
そう言うとリビングのソファに寝転んだグク
チラチラとグクを見ながら私はキッチンに立ち
夕飯を作り始めた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!