第10話

Page 9
624
2018/06/16 07:58
今日はお婆ちゃんを老人ホームへ連れて行くため学校は休んだ
なんだかんだいって学校を休むのは初めてだった
私が病院へ行くと先生とお婆ちゃんが待っていた
医師
安斎さん。これ地図です
安斎 翼
ありがとうございます
私は先生から地図を貰った
安斎 翼
お婆ちゃん行こっか
私はお婆ちゃんの手を引いて老人ホームへと向かった
………………………………………………………………
安斎 翼
ここだよね?
着くとそこはかなり大きな老人ホームだった
安斎 翼
お金…大丈夫なのかな…
不安を抱えながらも私は受付に行った
安斎 翼
あの、すみません安斎千代子(あんざい ちよこ)なんですが…
受付
安斎様ですね少々お待ちください
受付
安斎様、今診察室で先生がお待ちしているのでそちらへお願いします
安斎 翼
分かりました
私とお婆ちゃんは診察室に入った
医師
こんにちは安斎さん
お婆ちゃん
こんにちは(ペコリ)
医師
安斎さん
こちらへ座ってください
医師
それでは安斎さん
後ろにいる方ご存知ですか?
お婆ちゃんは私の方を見て、
お婆ちゃん
お嬢さんお名前は?
え…ま、待ってよ…
安斎 翼
お婆ちゃん?
私は翼だよ?
安斎翼
お婆ちゃん
翼?
私の孫もね翼って言うのよ。
まだこのくらい小さくてとっても可愛いの
お婆ちゃんは腰ぐらいの位置の身長と表した
安斎 翼
違うよ?
お婆ちゃん
私が翼だよ…?
お婆ちゃん
はて…?
翼ちゃんはまだ年中さんだったはず…?
安斎 翼
そんな…
医師
お孫さんはひとまず待合室でお待ち頂けますか?
安斎 翼
分かりました
私は待合室でお婆ちゃんを待った
お婆ちゃんの記憶は私が5歳の時で止まってる…
どうしてお婆ちゃんまで…
医師
安斎さん
私は先生に呼ばれて診察室へ入った
………………………………………………………………
帰り道…
お婆ちゃんは今日から老人ホームで生活することになった
とうとう私一人になっちゃったよ…
安斎 翼
お母さん、お父さん、永琳(えり(妹))…会いたいよ…
(少し離れた場所から)
結城 千裕
ん?翼…?
私は千裕に見られているなんて思いもしなかった…

プリ小説オーディオドラマ