第42話

💘 🐈
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2023/04/12 10:00
Satomi
今日は何の要件なの…?
(なまえ)
あなた
会いに来ました…!!///

毎日のように最近はオレの家に通い始めている



今日も暇じゃないからこそ



忙しい時にも来るから鬱憤は溜まってきてもいた
Satomi
今日はさ…動画撮りたいから
オレの家にいても絶対つまんねぇって
(なまえ)
あなた
さとみくんと同じ空間にいるだけでも
暇なんかじゃないんですよ!///


どんな時もそう言ってプラス思考に考える



嬉しいけど、万が一あなたの存在を知られたら



ネットで荒れたりするのは分かっている



だけど一番嫌なのは心無いコメントに



あなたが不本意に傷つく姿
Satomi
今日は申し訳ないけど
帰ってくれない?やりたいこと多くてさ
(なまえ)
あなた
私も手伝えることは手伝います…っ!
Satomi
…オレしか出来ないことが多いからさ?
(なまえ)
あなた
なら教えてくれれば、、、!

オレの胸の中に顔をうずめながら



相変わらず幸せそうな顔で再び抱きついてきた



どんな手でこの子を宥めようとしても曲がってくんない
Satomi
今度たくさん甘えてあげるから
…今日は許してよ


彼女の頭を撫でながらそんなことを



おねだりしてみると「でも…」とまだ納得いってない



早く終わる気がしないので何より見られたら困るので



玄関に入れてから彼女の説得を試みた
Satomi
お願い!別の日で必ず埋め合わせする!


両手を合わせて必死な口調で伝えてみると



「そうですか…」とだいぶ折れてきたようで



追い打ちをかけるようにして



口角が下がってしまった、あなたの唇を奪った
(なまえ)
あなた
どうして…手伝わせてくれないんですか?
(なまえ)
あなた
私いつも助けられてばっかで…
少しでもさとみくんの助けになりたいのに


「ひどいです」とムスッとしたような口調で



返ってきたのでカチンときてしまった



オレも悪いのは知っているけど事情を知らないまま



話を進められるのが気に食わなかった
Satomi
あのな?勝手に家に来てんのどっちだよ
Satomi
許可もしてねぇのに毎日毎日…
どんだけ暇なんだよ

気づけばトゲのある言い方しかしてなかった



聞き流せばいいのにこの口が止まってくれなかった



吐き出せば吐き出すほどに出てくる鬱憤
(なまえ)
あなた
私だって…!さとみくんの役に立ちたくt
Satomi
役に立ちたい?
なら、今日は帰ってって言ってんの
Satomi
あなたの相手なんかするほど暇じゃない

やばい、と口を慎むのが遅すぎた



みるみるうちに涙目になっていくあなたの目
(なまえ)
あなた
…もう帰ります
Satomi
あなた、、、!

勢いよくドアを開けて



逃げるようにして帰って行ってしまった



…疲れてるからって人にあたってオレ最低じゃん
Satomi
くっそ、、、

自分にむしゃくしゃして髪の毛を荒々しく触った

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