私の前世は、鬼狩り。
家族を鬼に殺され、「鬼舞辻無惨」の息の根を止めるために鬼殺隊と言う組織に入った。
それから私は無事に成長し、柱にまで上り詰めた。
ある時、鬼を連れた隊士が現れた。
そこからは驚くほどあっという間だった。
十二鬼月も今までに無い速さでどんどん倒した。
今思えば、その子が来てくれたお陰で止まっていた歯車がピタリとはまり動き出したのかもしれない。
そして、遂にやってきた無惨戦。
だが、私は残念にもあの憎くてたまらない鬼舞辻無惨に殺された。
けれど、柱や隊士、隠の皆や御館様の皆の力で無事に鬼舞辻無惨の息の根を止める事が出来、嬉しい事に転生と言うような事もしてくれた。
けれど、浮かないことが1つ。
確かに息の根を止めたはずだった。
確かに殺せたのにさぁ。
なんでかまた鬼が湧いてくんのかな。
おまけに近界民とか言うロボットみたいな奴まで。
嗚呼。考えるだけで反吐が出る。
鬼なんか今度こそ根絶やしにしてやる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。