土曜日。
今日は体育館使用禁止の日ということで、家にみんなが遊びに来てくれた。
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現在フリーホラーゲームプレイ中。
ヒロくんがゲームのキャラに感情移入しすぎてGAME OVERになってしまった。
うん、ヒロくんにはこのゲームキツいだろうなぁ。まぁ真も、だからこそヒロくんにプレイさせてるんだろうけど。
ヒロくんは直情的で律儀だからホラーゲームでは恰好の餌食だ。
だからホラーをやるときは大抵ヒロくんが操作することになっている。
特に死にゲーをやるときは。
俺の言葉に真っ赤になって、思わずゲームパッドを落としそうになる。
うん、やっぱり素直だなぁ。
その不憫さも含めて可愛いっていったらさすがに怒られちゃうかな?
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モグモグモグモグーー
今日のお昼御飯はカレー。
定番と言えば定番だけど、それには理由があった。
そう。まーくんの食べる量だ。
カズくんたちが3~4杯に対して、まーくんは既に5杯目。
みんなが驚くのも無理はなかった。
外では安心して食べられないみたいで、例え俺が作ったものでも普通程度にしか食べない。(それでも買ったものよりは食べてくれるけど。)
だからこそ、今日はみんなに『自分の分は』お金を出してもらったんだよね。
だから家の食事は、自然と野菜炒めとかパスタとかカレーみたいな量を作れる献立になる。
今まで知らなかったみんなが驚きで呆然としている間にも真は黙々と食べ進めていて、結局カレー6杯を完食した。
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その後はパズルゲームで真と健くんが接戦を繰り広げたり、パーティーゲームで康くんがさらっと優勝したり、協力系のゲームでカズくんが何故かヒロくんを攻撃したりして大盛り上がりだった。
そして。
そろそろ解散、という時間になったので、玄関先でみんなを見送る。
そう告げて手を振ると、それぞれ挨拶してくれて帰っていった。
みんなと一緒。
(これが俺の箱庭)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。