第24話

みんなと一緒
479
2020/10/04 21:30
土曜日。

今日は体育館使用禁止の日ということで、家にみんなが遊びに来てくれた。
古橋康次郎
古橋康次郎
お邪魔します。
(なまえ)
あなた
いらっしゃーい!
原一哉
原一哉
センパーイ、お菓子買ってきたよん♪
(なまえ)
あなた
ありがとう。
じゃあお昼は俺が作るね。
花宮真
花宮真
おい、もう1人の家主は無視か
てめぇら。
瀬戸健太郎
瀬戸健太郎
いつものことでしょ。
はい、昼飯の材料。
山崎弘
山崎弘
言われたやつ全員で割り勘して買ってきたぜ。
花宮真
花宮真
ったり前だ。いつもいつもタダ飯が
食わせて貰えると思うなよ。


◆◇◆◇◆◇


山崎弘
山崎弘
ぎゃあぁぁあ!!
原一哉
原一哉
はいザキ残念、ガメオベラ~www
山崎弘
山崎弘
くっそ、なんでヘビに喰われんだよ!
古橋康次郎
古橋康次郎
蛙を餌にしなかったからだろう。
山崎弘
山崎弘
っ、だってよ…あんな懐いてくれた
ヤツを餌になんて…!
花宮真
花宮真
ふはっ!使えるモンは何だろうと
使ってこそなんだよバァカ。
山崎弘
山崎弘
外道かてめぇら!
瀬戸健太郎
瀬戸健太郎
それ、今更俺らに言う?
現在フリーホラーゲームプレイ中。

ヒロくんがゲームのキャラに感情移入しすぎてGAME OVERになってしまった。

うん、ヒロくんにはこのゲームキツいだろうなぁ。まぁ真も、だからこそヒロくんにプレイさせてるんだろうけど。
原一哉
原一哉
てかザキことごとくギミックにハマってんじゃん。なに、狙ってんの?
山崎弘
山崎弘
狙ってねぇよ!
ヒロくんは直情的で律儀だからホラーゲームでは恰好の餌食だ。

だからホラーをやるときは大抵ヒロくんが操作することになっている。

特に死にゲーをやるときは。
(なまえ)
あなた
ふふっ。ヒロくん可愛いねぇ。
山崎弘
山崎弘
!?
山崎弘
山崎弘
え、いや、は、あのっ!////
俺の言葉に真っ赤になって、思わずゲームパッドを落としそうになる。

うん、やっぱり素直だなぁ。
原一哉
原一哉
……………。
古橋康次郎
古橋康次郎
……………。
花宮真
花宮真
……………。
山崎弘
山崎弘
((( ;゚Д゚)))!!
瀬戸健太郎
瀬戸健太郎
先輩、ザキが蛇に睨まれた蛙になってるからやめたげて。
(なまえ)
あなた
あはっ♪
その不憫さも含めて可愛いっていったらさすがに怒られちゃうかな?

◆◇◆◇◆◇

モグモグモグモグーー
今日のお昼御飯はカレー。
定番と言えば定番だけど、それには理由があった。
原・山崎・古橋・瀬戸
原・山崎・古橋・瀬戸
…………(゚д゚)
原一哉
原一哉
は、花宮……?
花宮真
花宮真
あ?ンだよ?
山崎弘
山崎弘
それ、何杯目だよ……。
そう。まーくんの食べる量だ。

カズくんたちが3~4杯に対して、まーくんは既に5杯目。

みんなが驚くのも無理はなかった。
(なまえ)
あなた
まーくんこう見えて結構食べるんだよ。家で俺が作るとき限定だけど。
外では安心して食べられないみたいで、例え俺が作ったものでも普通程度にしか食べない。(それでも買ったものよりは食べてくれるけど。)

だからこそ、今日はみんなに『自分の分は』お金を出してもらったんだよね。
瀬戸健太郎
瀬戸健太郎
〝痩せの大食い〟ってやつ?
古橋康次郎
古橋康次郎
いつもは俺たちの中で1番少食
だから、正直驚きを隠せないな。
花宮真
花宮真
煩ぇよ。
だからうちの食事は、自然と野菜炒めとかパスタとかカレーみたいな量を作れる献立になる。

今まで知らなかったみんなが驚きで呆然としている間にも真は黙々と食べ進めていて、結局カレー6杯を完食した。

◆◇◆◇◆◇

その後はパズルゲームで真と健くんが接戦を繰り広げたり、パーティーゲームで康くんがさらっと優勝したり、協力系のゲームでカズくんが何故かヒロくんを攻撃したりして大盛り上がりだった。
そして。
古橋康次郎
古橋康次郎
あなた先輩、今日はありがとう
ございました。
(なまえ)
あなた
ううん。俺も楽しかったよ。
原一哉
原一哉
センパーイ、また来て良い?
(なまえ)
あなた
もちろん。
花宮真
花宮真
だからてめぇらは俺をシカト
するんじゃねぇよ。
山崎弘
山崎弘
花宮に聞いても拒否すんだろ、
どうせ。
花宮真
花宮真
当然だろ、バァカ。
瀬戸健太郎
瀬戸健太郎
ブレないね、花宮。
そろそろ解散、という時間になったので、玄関先でみんなを見送る。
(なまえ)
あなた
じゃあ、また学校でね。
原・山崎・古橋・瀬戸
原・山崎・古橋・瀬戸
はい!
そう告げて手を振ると、それぞれ挨拶してくれて帰っていった。







みんなと一緒。
(これが俺の箱庭)


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