次の柱の元へ着いた。
そう言ってしばらくすると、
扉から黒髪の男の人が出てきた。
少し不機嫌なようだった。
そう思い、中に入ると手紙が一通落ちてるのが
目に入った。
伊黒さんは焦ったように私から手紙を取った。
しかし余程焦っていたのか
手紙は伊黒さんの手から離れて再び床に落ち、
今度は中身も出てしまっていた。
拾うのを手伝っていると、
ふと差出人の名前が目に入った。
そこに書いてあったのは…
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口で説明され、早速やってみた。
が、これがとんでもなく難しい。
ひたすら、太刀筋を意識して
繰り返し繰り返しやった。
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<2週間後>
今まで木刀でやってきて、かすることはあれど、
しっかりと当たったことはなかった
挨拶を境に始まる。
障害物を避けながら必死に伊黒さんに剣を向ける
ぐっと腕に力を入れ、剣を振るった。
今までにない集中で、正しく、
綺麗に振ることが出来た。
ザクッ!!
音を立てて裾が落ちた。
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6人目の柱の訓練が終わった。
鬼殺隊に入隊するべく鍛え始め、
約3ヶ月が経っていた。
1ヶ月でほんとに鬼と戦えるのか。
そんな不安が頭の中にあった。
自分の刀ではないが、最終選別では必要になるため、
お館様から頂いた。
私の家族を喰ったあいつを、倒す。
それが私の目標だった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。