第5話

5話
338
2021/08/26 09:00
移動速度も大分速くなり、予定より早く
次の柱の元へ着いた。



コンコンコン…
星野 詩
星野 詩
すみません、星野詩です。
お館様に言われてきました。
挨拶も慣れてきた。
???
はいはーい!
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
あ、あなたが詩ちゃんね!
星野 詩
星野 詩
はい、よろしくお願いします。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
こちらこそよろしくね〜!
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
(白い髪に青い目…!
可愛い…!!)
星野 詩
星野 詩
甘露寺さん?
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
ああ!ごめんなさいね。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
詩ちゃんは音と霞の呼吸を
やったのよね?
星野 詩
星野 詩
はい、でも合わなくて…
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
うーん…私の呼吸はオリジナルだから…
合うかしら…?
星野 詩
星野 詩
あ、その事で相談したいんですが…!
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
いいよ!でも…
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
中に入ろう!
紅茶いれるよ〜!
星野 詩
星野 詩
え、え、あの…
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
ほらほら〜!
星野 詩
星野 詩
わわっ…!
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甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
…で、相談って何かな?
星野 詩
星野 詩
呼吸についてなんですが…
私は先の訓練で時透さんに言われたことを話した。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
そっか…オリジナルの呼吸…
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
じゃあ、1週間。
まずそれについて考えてみましょ!
星野 詩
星野 詩
はい!わかりました!
甘露寺さんにアドバイスを受けながら、
体力づくりと呼吸探しをした。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
うーん…詩ちゃんって何か好きな物とか
あるかしら?
星野 詩
星野 詩
好きな物ですか…
星野 詩
星野 詩
えっと…星、ですかね。
星野 詩
星野 詩
綺麗で、儚くて…
様々な色や形があって、好きです。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
そっか!素敵よね〜
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
じゃあ、それを元に
少し呼吸を考えてみたらどうかしら?
もちろん、参考程度に恋の呼吸も
教えるわよ!
星野 詩
星野 詩
あ、ありがとうございます!

そうして、教えて貰いながら自分で考えること1週間。
ついにその日が来た。
星野 詩
星野 詩
甘露寺さん…多分出来ました!
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
本当に?!
見せて欲しいわ!
星野 詩
星野 詩
はい!
私は自分で作った呼吸、「星の呼吸」の壱ノ型を見せた。
星野 詩
星野 詩
星の呼吸、壱ノ型…「流星」
ズバッ!!
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
……
星野 詩
星野 詩
どうでしょうか…?
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
…す、
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
すごいわ!!
きらきらって光って、
ビュンって通り過ぎていってた!!
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
体にもよく合ってる…
おめでとう、詩ちゃん!
星野 詩
星野 詩
ほんとですか…?!
良かった…
安心したのか、その場にへたりこんでしまった。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
ふふ、今日はもうずいぶん遅いから
休みましょう。
来週からは、その呼吸を中心に
訓練していこうね!
星野 詩
星野 詩
はい!
ようやく、私は自分の体に合った呼吸を手に入れた。

次の1週間も次々と技を考え、
陸ノ型まで作ることが出来た。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
これでお別れになるのね…
寂しいわ…
星野 詩
星野 詩
私もです。
今までありがとうございました。
甘露寺蜜璃
甘露寺蜜璃
うん!頑張ってね、詩ちゃん!
星野 詩
星野 詩
はい!
ここから私の予定は少し変更して、
とにかく鍛錬することになった。
多分、私がオリジナルの呼吸を見つけたからだろう。
星野 詩
星野 詩
(精一杯頑張らなきゃ…)
その日の夜、私は決意をさらに固くした。










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