第8話

お泊まり前日
306
2021/05/29 18:21
体育の日から数日たったある日それは突然告げられた
リビングで嬉しそうに携帯を見る姉さん…

そんな時はだいたい俺との写真を見返してるんだけど今日は違うみたいで
棘!!私明日出かけてくるからご飯は自分で出前でも取る?それとも作り置きしとこうか?
!!!!!?ねっ…姉さん出かけるの?
ピシャッと雷が落ちた気がするそれぐらいの衝撃だった
……(姉さん今まで俺を置いて出かけた事無かったのに仕事ですら絶対に断る姉さんが一体誰と…)
実話昔から良くしてくれてる先輩達と呑みに行こうって話になったのよそれでどうせならどっか遊びに行こうって
駄目…かな?棘が嫌なら無理には行かないわよ!!
慌ててそう言う姉さん…その顔は少し寂しそうだった…

今思えば姉さんは俺の知ってる限り遊びに行くなんて1度もなかったな…

俺が1人になると可哀想だからって小学校の時も友達の家なんて行かなかった姉さん…

叔母さん達がどんなに言っても俺を1人にすることは無かったな

良いよ姉さん…俺は大丈夫だから(ニコッ)沢山遊んで来なよ
ほっ…ほんとに良いの!(パァァ)ありがとう棘
帰る時は連絡するし何かあったら連絡くれたら良いからね!!
大丈夫だよ姉さん俺も友達の家でご飯食べるし何なら泊まって来るから姉さんも泊まっておいでよ
!!棘…良かった(涙を流し)…うっうぅ
!!どうしたの姉さん大丈夫?
何かまずいことでもあったかなそれともそんなに遊びたかったのかと焦っていると
ううん違うの(首を振り)棘に…ちゃんとお友達が居たのが分かって嬉しくって…安心したら涙が出たの
ほっ…そんな事?友達はちゃんと居るよ後輩とも仲良いし安心して
!!!!うん棘ももう2年生だもんねお姉ちゃん安心して行けるわそれじゃあお泊まりもさせて貰おうかな?連絡しなきゃ
そう言い姉さんは嬉しそうに携帯を操作してた俺もパンダ達に連絡した
あっ!!棘こっち向いて!!
ん?どうしたの?
パシャっと音がしたまた始まった
んふふ棘にお友達が居たのを知れた記念
姉さんはスマホで写真を撮りこう言う記録を残している
……(どうせなら姉さんとのツーショットで撮りたい)どうせなら姉さんとのツーショットで撮りたい…!!今のはちがっ///
///…良いよ撮ろっか
心の声が漏れてしまってた…姉さんも少し嬉しそうにしている
そしてお互いのスマホで撮り姉さんは早速ロック画面にしてた
コレも良い思い出だよね…



お泊まり前日おわり

プリ小説オーディオドラマ