拓哉「よっしゃ!やろ!」
凛「元気ね」
拓哉「もちろん!」
拓哉「楽しまなきゃ損じゃん!」
凛「はぁ、、」
拓哉「ねね、てかパンってどうやって作るの?」
凛「は?知らないわよ」
拓哉「え、!知らないの!?」
凛「てかさ、自分作り方わかんないのになんでパンのほうに来たの、」
拓哉「え、だってさー」
拓哉「風雅と池田さんいい感じやんー!」
凛「クソ余計なお世話じゃん」
拓哉「へへーっ」
拓哉「てかさ!」
凛「ねぇ、話すのはいいんだけど手動かそうよ」
拓哉「あ、はーい笑」
凛「んで、何」
拓哉「山川ってさ池田さんと幼なじみなんやろ?」
拓哉「なのにさなんであんな地味子とか言ってんの?」
凛「は、、そ、それは西村に、関係ないでしょ、、」
拓哉「、、そうだけどぉ」
山川のこんなとこはじめて見たかも
なんか焦ってるというか、怯えてるというか
凛「あ、ほら、!早く水入れて!」
拓哉「あぁ、うん、」
拓哉「あ!あとさ!」
凛「あんたほんとよく喋るね」
拓哉「え、だってさ池田さんあんな感じだったけ?って思って」
凛「あんな感じ?」
拓哉「うん」
拓哉「俺の印象は、結構静かでお上品で、誰にでも敬語使ってそうで」
拓哉「男の子に話しかけれなそうっていう印象だったの」
拓哉「山川が黒で池田さんは白みたいな」
凛「はぁ?」
拓哉「真逆のイメージなのっ!」
拓哉「でもさ、最近、風雅に話しかけに行くやん」
拓哉「そんなグイグイ行くイメージなかったからさ」
凛「それで、?」
凛「それを聞いた私はどうしたらいいの?」
拓哉「え、あ、いやちょっとびっくりしたなって」
凛「へー」
なんかいつもの山川と違う
いつもの怖い感じじゃないやん
拓哉「てか、お前意外と話しやすいやん」
凛「は?何、口説いてんの?」
拓哉「はぁ!?ちげぇーし」
凛「ごめんねー私、駿佑先輩一筋だからー」
拓哉「はぁ!?俺だってあなた先輩一筋だからっ!」
凛「ご勝手にー」
でも、話しやすくなったのはホンマやで
あなた先輩にライバル心持っていじめてるイメージやったのに
意外とツッコんでくれて
話しやすいやん、
何かあるんかな
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!