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藍side
ふとあなたの元気がない気がして
マサさんと話している君を見つめていた
苺谷「藍くん……?」
高橋(藍)「あ、ごめんちょっとトイレ行ってくる」
体育館を出ていこうとするあなたを追いかけようとしていたら
西田さんが君を追いかけて行くのが見えた
まるでこの先に行ってはダメと言われているかのように
足がすくんで動かなくなる
そんな足を無理やり動かして向かった先に
抱きしめられているあなたの姿があった
高橋(藍)「っ……」
西田「俺……あなたが好き」
トドメの一言で頭を殴られたみたいな衝撃を受けた
西田さんはかっこいい
それは見た目も中身も
西田さんから告白されて付き合わない女の子はいないと思う
きっとあなたも…………
そんなことを考えていると
この場所にいるのがとても辛くなった
俺はあなたの返事を待たずに足早にその場を後にした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。