第30話

chapter 29
3,185
2021/09/22 11:00



高橋(藍)「……あなたちょっといい?」












練習終わり片付けをしていると












藍くんから話しかけられた














『えっと……片付けながらでいいなら!』












高橋(藍)「うん、大丈夫」











『いいよ?』












高橋(藍)「……もし、例えばの話なんだけど好きな人が違う人を好きだったとしたらあなたはどうする?」










真剣な眼差しで私を見つめる














その真剣な眼差しに緊張さえ覚えるほど真っ直ぐで言葉に詰まる












『……っ』














例えばとは言ったけど














藍くんのことなの……?













相手はありすちゃん……?









いやでもありすちゃんは藍くんのことが……












そんなことを考えれば考えるほどにネガティブになる














『…………私は、好きな人の幸せを願いたい』











私は藍くんの幸せな顔がみたい












でも、藍くんが幸せな顔を向ける先に












居るのはきっと私じゃない















それでもそう思ってしまった















高橋(藍)「そっか、」














『…… 』














藍くんの呼吸も聞こえてしまうくらい











静かになる












高橋(藍)「あのさ……もう一個聞いていい?」
















『 うん……』































高橋(藍)「俺のことどう思ってる?」

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