第24話

動揺
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2021/03/04 10:00
目覚ましの音で目が覚める。

ゆっくり起き上がってアラームを止めると、何件かの未読メッセージ。

ソアとソジュンのグループから3件、個別にソアから1件。

そして…おっぱから2件。

見たくない気もするけど1番最初に既読した。

Jk
ごめん、今日帰れそうにない
Jk
ちゃんと戸締りしといてね
知ってるよ、そんなこと。
どこまでも子供扱いな気がして朝からため息が出た。

とにかく学校へ行かなきゃ。
鏡を見ると腫れぼったい真っ赤な目がふたつ。
少しだけ蒸しタオルで温めてからヨーグルトを食べて家を出た。

おっぱは今日日勤のはずだから、きっと出先から直接行くんだろう。

昨日のことを思い出してまた気分が下がる。

教室に着くと、いつものように私の席で2人が待っていた。
ソア
あなた!
連絡ないから心配した!
you
あ、ごめんソア…
ソジュン
すんげー顔。
you
へへ、すごいでしょ。
多分ソアから既に話を聞いたであろうソジュンが、がしがしと頭を撫でてくれた。
ソア
あなた大丈夫?
おっぱとは話せたの?
you
ううん、昨日帰ってこなかった。
私の発言に、ソアとソジュンが困ったように顔を見合わせた。
you
でもね、一応連絡はきてて。
私のことは心配してくれてたみたい。
チャイムがなっていつも通りの朝が始まる。

昼休みも2人に気を遣わせてしまいながら、私は放課後暗い顔のままバイトへと向かった。


ソア
あなた、明日のお泊まりどうするの?
昼休みにソアに言われた言葉を頭の中で繰り返してみる。

私は一体どうすればいいんだろう?

さすがに今日は家に帰ってくるよね。
おっぱとどんな顔して会えばいい?

バイト中もなんだか小さなミスを連発しちゃって、私らしくないと奥さんに励まされた。

周りに迷惑かけるなんて言語道断、ちゃんと働かなきゃと思う頃には、もうバイトを上がる時間が近づいていた。

レジ閉めを始めようかと思ったちょうどその時、店の自動ドアが開いた。
you
いらっしゃいま…せ……
奥さん
いらっしゃー…
あら、巡査さんじゃない!久しぶりだね

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