第18話

心配
852
2021/02/26 10:10
you
おっぱ、土日って当番?
Jk
んー、土曜日が当番。
てことは、日曜日の朝までいないのか。
you
じゃぁソアと勉強してきていいですか?
お風呂上がり、ベッドの上でスマホをいじっているおっぱに話しかける。
ずっとスマホを見ながら返事していたおっぱが、急に顔を上げた。
少し驚いたような表情をしている。
Jk
泊まってくんの?
you
そのつもりです。
Jk
いいよ
またスマホに顔を戻した。
さっきの驚いた顔はなんだったんだろう?
Jk
いつ帰ってくる?
you
んー多分日曜日の昼とかですかね。
Jk
ん。行ってらっしゃい
なんだろう、なんか素直で可愛い。

また全然こっちを見ないおっぱに、ちょっとふざけてみる。
you
もしかして寂しいですか?
Jk
は?
あ、こっち見てくれた。

でも顔はすんごい怠そう。
you
いや、なんか驚いてたみたいだったから。
私が泊まりで寂しいのかな〜って
Jk
調子乗んなよ
そう言ってまたスマホに目線を戻してしまった。

あ〜ぁつまんない。

私もそろそろ寝ようかな。

スマホを手にしてソアに連絡を入れる。

すぐ返事をくれて何回かやり取りをすると、だんだん眠くなってきた。
充電して枕に顔を突っ伏すと、上からおっぱの声が聞こえてくる。
Jk
勉強頑張れよ
you
急いで顔を上げてベッドを見上げると、スマホじゃなくてちゃんと私を見ている。
you
うん、、頑張る!!
Jk
土曜日、泊まりの方が安心だから。
you
安心?ですか?
Jk
俺が夜いない時。
お前が1人でここにいるの心配なんだよいつも…
you
えっ///
心配?私を心配してくれるの?

家に1人なんて、今まで心配されることだという感覚がなかった。

ぞわぞわと身体の中から何かが込み上げてきて、やっぱり私の顔を熱くする。

さっき驚いてたと思ってたのは、泊まりって聞いて安心してたんだーー

そう気付くとおっぱの優しさが嬉しすぎて、心臓がぎゅうと苦しくなった。
Jk
バカ面…口開いてる。
you
はっ!!!
言われてやっと口を閉じた。

こんなひどいこと言われても、なんだか今日は余裕で許せる。
you
ふふ。んふふ。
笑いながら枕に頭を擦り付けていると、電気が消えた。
Jk
気持ち悪い声出すなよ…
you
ふふ。おやすみなさい、おっぱ。
Jk
…おやすみ
ちゃんと返事してくれるところが、やっぱり優しい。

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