第28話

確認
903
2021/03/08 10:00
Jk
…で?
俺の顔見たくないんだっけ?
正面に座り、ベッドに肘をつきながら私を見据える。
その瞳に耐えられず私は小さくなった。
you
いや…その、、すいません…
Jk
俺がお前のこと面白がってるようにみえた?
you
それは、だって…!!
だってなんだよ?
と無言の圧力をかけてくる。
you
た、確かに、昨日のはお義姉さんだったかもしれないけどっ…!
そう、私にはまだちゃんと確認しなくちゃいけないことがある。
you
彼女いるのに私を泊まりに誘ったり、好きなこといじるし…その気にさせるじゃんっ…
今度こそおっぱの目を見てしっかりと言う。
この際ちゃんと答えてもらおう。
Jk
だからさ…俺がいつ他に彼女いるって言った?
…どういうこと?
you
前…彼女に私といるところ見られても困らないって…
Jk
あぁ、もし仮にいたらの話でしょ?
you
へ…??
多分今私はこの世で1番驚いた顔してると思う。
数秒フリーズして、また口を開く。
you
で、でも確か、"彼女いないから困らない?"ってちゃんと確認したはず…!!
Jk
お前が必死だったからあやふやにしただけ。
you
はぁ!?そんなのずるいですよ!
嘘つき…!!
Jk
あぁ?彼女いるとは言ってないじゃん。
嘘つき呼ばわりすんな。
くっ…勝てない、、
you
私が…どれだけ…悩んだと……
呆然としたり怒ったり。
自分でも忙しいなと思うけど、なかなか感情がついていかなくて。

混乱しながらも気持ちを整理していると、おっぱが思い出したようにまた圧力をかけてきた。
Jk
ていうかさ、女いるのにお前を泊まりに誘うヤツだと思ってたわけ?
怒ってるのが少しずつ伝わってきて、完全に私が弱者だと理解した。
you
いやぁ…それは、その…
Jk
ふぅん、お前にとって俺はそういう男なんだ
you
あぁ、これはもう完全に私が責められるやつ。
この後どれくらい正座してればいいんだろう…

何も言い返せないくらい、今日は私が一方的に立場が弱い。

散々勝手に勘違いした挙げ句、おっぱを責めて怒って浮気者扱いしたんだから…

それでも何か言ってやりたくて、必死におっぱの弱点を探した。
you
で、でも!おっぱは私のことガキとしか見てないくせに、ずるくないですか!?
さっきまで小さくなっていた私も、顔を上げておっぱと目線を合わせた。

はっきり言い切ると、ベッドにもたれかかるのをやめたおっぱ。

あぐらをかいたまま上半身をこちらに傾けて前のめりになる。

目の前におっぱの顔が近付いてきて思わず息を呑んだ。
Jk
お前それマジで言ってんの?
you
え…
真剣な眼差しがいつも以上にかっこよく見えて、心臓がうるさく鳴り始める。

慣れたと思っていたけど、まだまだ私の脈って早くなるんだ…
Jk
こんなに一緒にいるのにまだわかんないのかよ…鈍感。
you
え、おっぱ…?それって…/////
一気に顔に熱が集中してあつくなる。

もしかして、もしかしてだけどこれは期待していいの?

ついに私の思いが届いたの?

目を見開きながら膝の前に手をついて、私からもおっぱに少し近付いた。
Jk
すると突然の目の前が暗くなって顔を何かが覆う。

…キスとかじゃなくて。

おっぱの掌が私の顔をぐっと押した。
Jk
お前、本当俺のこと大好きだね
you
えっ?ちょっ…!!
おっぱの顔を見たくて必死にその手を退けようとするけど、両手を使ってもなかなか動かない。

一生懸命力を込めたら、やっと少しおっぱが見えた。

横を向いてるけど心なしかほっぺがピンク色な気がする。

私の顔を押さえていた手が少し緩んだと思ったら、こっちを向いたおっぱが私の鼻をぎゅっと摘んだ。

突然のことに咄嗟に目を瞑ったけど、呟かれた言葉は聞き逃さなかった。
Jk
まぁ…俺もだけど。

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