おっぱと生活し始めて、一週間。
だんだんおっぱのことがわかってきた。
最寄駅の交番に勤めている巡査で、年齢は23歳。私より5歳上。
独身の警察官は宿舎に住む規則らしいけど、何故かこの人はこの"じいちゃんの家"に住んでる。
私は言われた通りこの家から学校に通い、あれ以来家には帰ってない。
でもそろそろ一週間も経つし、いい加減様子を見に行かないとまずいかな…
あんな親でも何故か心配になる。
ここでの生活は最初はソワソワしたけど、毎日おっぱと顔を合わせるから嫌でも慣れてきた。
"変わりない?"
これがおっぱの口癖。
何にそんな怯えてるのって位、毎日必ず聞いてくる。
警察官って人の心配するのが染み付いてんのかな?
すごいよね…
おっぱと暮らして一週間。
慣れてきた…はずなんだけど。
この人はこうやって、急にストレートパンチぶっ込んでくるから免疫のない私は即KO。
イケメンには大したことないんだろうな。
今だって顔色一つ変えないで、私がドキドキしてるなんて微塵も思ってない。
私が特別なんてのは絶対ない。
きっとこんなセリフが息をするようにでてくるんだよね…
はぁ、、、今日も心臓が持たない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。