吐き気が増してきて
トイレで楽にさせたら
📞 ぷるるるるる
画面を見ればてひょんからの着信だった
🐯『 もしもし?』
🐯『 子供を今から家に連れてってもいいかな?』
私はてひょんの思考が全く読み取れなかった
どうしてそう思ったのか。
本当に子供作って反省してるのなら
何故、私と知らない女の子供との距離を
少しでも縮ませようとするのか
🐯『 ユンソが仕事でドユンの面倒を
見ないと行けなくてさ 』
🐯『 この家にまだ俺慣れてなくて、
どこに何があんのかわかんねえからさ 』
きっとユンソが相手で
ドユンが子供なんだと思う
🐯『 ほんと!?ありがとう!!』
断りたくても、
子供を優先して考えると
これが正解だったのかもしれない
🐯『 今からそっち向かうね!!』
の一言で。通話は途切れた
@ 30分後
🚪 ぴんぽーん
きっと、てひょんが来たんだと思う
襲いかかってくる吐き気をなんとか抑えて
ドアの鍵を開けた
🚪 がちゃ
と、言いながら入ってくる彼の腕の中には
小さな赤ん坊がいた
吐き気が収まらない中、
ちょうどてひょんが階段を上って寝室へと向かった
その間に私はトイレに駆け込んだ
いつの間にか
トイレの扉にてひょんが立っていた
私よりも子供の心配をするあなた。
どうやら、いいお父さんになりそうです
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。