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第41話

護るべきもの⑦北山side
俺は、少しずつだが分かって来ていた。

(くっ、またか)

自分が弱気になると負の力が強くなり傷口から身体の中へ闇が広がって行くみたいだって事が。

どんなに思わないようにしていても、それは敏感に感じ取り襲って来る。

北山
くっ、あぁ…っ


その感覚は回を重ねるごとに強くなり、まるで焼かれてしまうんじゃないかってくらいでさ。

北山
負け…ね‥くっ…俺は‥ぜっ…たい


歯を食いしばり独り苦しみに耐えていた、その時
それは起きたんだ。

(あれは、なん…だ?)

玉が、光るというより淡く滲んでいるみたいに揺らぎ思わず手に取り見つめると部屋の片隅で丸くなっている薮の姿が見え、その傍らにはトッツーも。

戸塚
気持ちは分かるけど、いつまで眺めていても状況は変わらないと思う
でも、もしかしたら


それに塚ちゃん、佐久間や阿部・宮近・如恵留までいてさ。

俺、ずっとさっきから呼び掛けているんだ最初の時もそれで繋がったし


(そっ…か、お前)

佐久間
キツイことを言いますけどいい
ですか?
阿部
佐久間
佐久間
それ偶然だと思いますよ俺も宮田くんと最初に繋がったときはそうでした、でも今はどんなに呼んでも光りませんから


(えっ、宮田も!?つうか、あいつ佐久間と繋がって
いたんだ)

そんなことはない宏光は絶対に答えてくれる


(くっ…俺も‥お前らと…話が‥したい)

北山
くっそ邪魔すんじゃねぇ、てめぇらの思い通りになんかなってたまるか


俺は、満身の力を振り絞り負の力を追い払うかの
如くに叫ぶ。
.
すると、それに反応したかのように玉は微かな光りを放ち。

ひっ、光った宏光、聞こえる?返事をしてくれ
戸塚
北山、答えて
塚田
北山!


そのことに気づいた彼奴らも口々に俺の名を呼び。

宮近
北山くん
如恵留
お願いです何か言って下さい


俺は、なんとか言葉を返そうとするんだけど奴らがまた邪魔をしてよ。

頼むから‥声…聞かせて‥くっ


けど薮の悲痛な声が俺に打ち破る力を与えてくれ。

北山
や…ぶ
宏光!
北山
そんな…声‥出す…んじゃ…ねぇよ
だって…だってさぁ


とたん向こうへ俺の声が届いたことを知ると、奴らは波が引いてくかのようにサァーッと何処かへ行ってしまい。

戸塚
北山、聞こえる?俺
北山
トッ…ツー、ふっ
如恵留
北山くん如恵留です
北山
あ、あぁ
如恵留
僕、千賀くんと繋がっています
北山
えっ
渡辺
翔太です俺は玉森くんと
北山
タマ、元気か?あいつ
渡辺
はい、今は千賀くんと一緒にいる
みたいです
北山
そっ、良かっ…た


俺は久々にみんなと話すことができ、しかし驚いたのはいつの間にかニカが宮田と合流していたこと。

あいつの情報は、まったく耳に届いていなかった
から。

それにしても…

北山
沢山…いる‥な…ふっ‥そこ何処?
戸塚
薮んち皆で1つの所に集まっているんだ、いつでも連絡ができるよう


その声は、疲れた心と身体を癒し俺にパワーを与えてくれた。

塚田
ったくどれだけ心配かければ気が済むんだか
北山
塚ちゃん
宮舘
元気なんですか?怪我をしたって聞きましたけど
北山
えっ、宮…舘!?
宮舘
はい皆さん心配しています
北山
だい…じょぶ‥だよ…俺は
ほんと?良かったぁ
北山
悪い…薮


(ほんと皆ありがとな、頑張るから俺)

そしてみんなの想いを受け、また前へと進んでいく決心を固めたんだ。

戸塚
それから


(えっ、千賀とタマが永瀬と遭遇した!?)

北山
マジで?それ本当か
如恵留
記憶をなくしているみたいですけど
北山
そっ…
戸塚
北山、俺…平野たちに話そうかと思う
塚田
トッツー
戸塚
信じてくれるかどうかは分からない
けどさ
北山
大丈夫あいつらなら、きっと


それに永瀬廉の記憶を取り戻すには、いや彼奴が
この世界でやって行くにはメンバーからの援護が
必要だ絶対。

俺自身も皆との絆さえあれば独りでも乗り越えて行けると、そうこのときは思っていた。

(そんなに甘くはないのにな)

日が経たずして俺は、嫌ってほどそれを思い知らされる事になる。

(なぁ、なんでそんなふうになってしまったんだよ?あいつらが知ったらどんなにショックを受けるか、横尾さん目を醒ませしてくれ俺はお前と戦いたくはない)

それは、予想だにしなかった衝撃の再会だった。




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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