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第62話

策略と罠⑤北山side→藤ヶ谷side
(雨か、ふっ)

どこをどう捜しても網乾って奴は見つからず、その間も定期的に襲ってくる負の攻めに耐えながら流石の俺も疲れきっていた。

そんな自分の隣で、何かを手に乗せジッと見つめている藤ヶ谷。

(んっ?何を見ているんだ、お前)

北山
そっか、お前も持っていたんだっけ玉


(こんなに長く一緒にいるのに俺って気づくの遅すぎ、ははっ)

北山
どうやって手に入れたんだ
藤ヶ谷
これ?
北山
あぁ、どうやら俺達みな持っている
らしい
藤ヶ谷
俺…は


そう言うと、遠い眼をし語り始める。

北山
ふ~ん、そんな事が


人は、関わりたくなくても生きている限り誰かと
接してしまうもの。

藤ヶ谷
俺の敵は、こいつなのかもしれないな
北山
足利成氏か
藤ヶ谷
けして名君とは言えない奴だった
北山
が、1度はそいつに仕えたんだろ?
藤ヶ谷
生きていく為
北山
奇遇だな俺が最初に目指した場所も、そいつの所だった
藤ヶ谷
無事にそこで会えてたなら、こんな事にはならなかったかもしれない網乾さえ邪魔しなければ、あいつ絶対に許さない
北山
藤ヶ谷


(お前の怒りが痛いほど伝わってくる逆にそれは俺への想いなんだよな、けど俺はお前の手を汚させたくはないんだ)

最近よくそんなことを考える、どうすれば藤ヶ谷の手を汚さずに済むのかって。

と、そのとき。

藤ヶ谷
なんだよこれ!?どうなっている


とつぜん藤ヶ谷が叫び声を上げ。

北山
どうした?って、これは


ピカッと玉が光りを放ち浮き出てた文字は【信】
とたん自分の玉も輝き始め咄嗟に俺は叫んだ。

北山
薮、聞こえるか?おい
藤ヶ谷
北山お前なにを言っているんだよ?
北山
答えろ、薮


そんな俺を見て眼が点になっている藤ヶ谷、だが
そんなの気にしてなんかいられない少し弱気になっていた自分、だから無性に薮と話がしたかった。

北山
薮うぅーっ


ただひたすらその名を呼び続ける、お前の元気な
声が聞きたくて。




・藤ヶ谷side

いきなり玉が光ったかと思ったら、とつぜん叫び
出す北山に俺はただ茫然としていた。

(どうした?頭でもおかしくなったか負の攻めに
遭い)

北山
なぁ~聞こえないの返事をしろって


(まさか、その菌が繁殖し脳がイカれてしまったん
じゃ)

北山
くっ
藤ヶ谷
北山?
北山
なんでも…ない‥悪いが…ちょっと独りにしてくんない
藤ヶ谷
あ、あぁ


そう言うと近くの洞穴へ入り込み「あいつ今、珍しくヘコんでたよな」

と、そのとき。

横尾
たっ、太輔、はぁはぁ…はぁ、やっと追いついたぁ
藤ヶ谷
ワタ!?来ちゃったんだ
横尾
俺を置いてこうだなんて酷いじゃん
ミツも太輔もさ
藤ヶ谷
ぁ…‥


(だから手紙を置いて来たでしょ、ちゃんと)

横尾
あんなんで誤魔化されやしないよ


(やれやれ、ふっ)

横尾
ミツは?
藤ヶ谷
それ…が


(記憶が戻ったら、すっかりいつものワタに戻って
いるし)

俺は、さっき起きた出来事をワタに話して聞かせる。

横尾
えっ、それでミツのことを放って
おいたの?
藤ヶ谷
別に俺は
横尾
ダメじゃん


(出た北山に過保護なワタが、どうもデビューして
以来あいつには甘いんだよなぁ)

横尾
ほら追いかけな
藤ヶ谷
独りになりたいって言っているんだから暫くは
横尾
太輔
藤ヶ谷
はい
横尾
何かあったらどうするの?ミツは今、大変なんだからね


(いやいや貴方に言われなくても分かっています)

横尾
太輔が傍にいてあげなくちゃ
藤ヶ谷
だけど、あいつだって
横尾
惚れてるんでしょ


(参った…ははっ)

横尾
もういい俺が行って来る
藤ヶ谷
ワタが
横尾
本当にもう2人とも手が掛かるんだ
から
藤ヶ谷
あ…はっ


ワタはブツブツ言いながら洞穴へと向かい、一旦
後ろを振り返ると。

横尾
玉が光ったんだよね
藤ヶ谷
そうだけど
横尾
じゃ太輔も向こうの誰かと繋がれるのかもしれないね
藤ヶ谷
えっ
横尾
俺はSnow Manの宮舘と繋がった、
さしずめ太輔は七五三掛あたりかな
藤ヶ谷
‥‥っ


(シメ…ちゃん?)
七五三掛
藤ヶ谷くん僕、藤ヶ谷くんみたいに
なりたいんです、男の色気ってどう
すれば出せるんですか?


そう聞いて来た、愛らしい顔が頭の中を過る。




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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