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第20話

自分の役割③千賀side
ミツが消えた、俺は慌てて泉へ行き水の中を覗き
込む。

二階堂
千賀、見える?
千賀
ダメだ、くっそ
二階堂
どうして?今まで見えていたんだろ
千賀
あの壷じゃなきゃ、ダメなのかもしれない
二階堂
水は水、同じじゃん


(そんなこと言ったって)

二階堂
どうしよう
千賀
ニカ


(迷っているんだ?悩んでいるんだろ?当たり前さ
2人とも大切な仲間、メンバーだタマの所へ行くかミツを捜しに行くか俺だってどっちを優先していいのか分からない、本当は「今すぐにでもミツを捜しに行きたい」お前そう思っているんじゃない?)

けど…

千賀
行こう
二階堂
何処へ?
千賀
タマは、きっと今ごろ独りで心細い
思いをしているに決まっている
二階堂
‥‥っ
千賀
それにミツなら大丈夫、薮とも話せているんだし
二階堂
そうだな
千賀
逆に望んでいるんじゃない自分の代わりにタマをって
二階堂
うん、ミツなら間違いなくそう言うと思う
千賀
なら決まり
二階堂
行くか
千賀
おう


俺と二カは気を取り直し前を向いて歩き出す「今は自分たちが出来ることをしよう」それしかないと、そう思い。

二階堂
千賀こっちの道でいいのか?
千賀
う~ん、たぶん
二階堂
大丈夫か、お前
千賀
そんなこと言ったって俺だって初めて行くんだ仕方ないじゃん
二階堂
道、間違えるなよ2人で迷子なんて
シャレにもならないから
千賀
えぇ~楽しいよ、きっと
二階堂
ばぁーか、ただの珍道中じゃん
千賀
だから、いいんじゃん
二階堂
アホ、ふっ
千賀
あははっ


それからニカはミツの話をしなくなる、けれど時々空を見上げ遠い眼をしていたっけ。

きっと俺と会う前に2人で過ごした頃のことを思い出していたんだろう、だからそんな時は邪魔しないよう黙ってそっとしておいたんだ。

ニカが、どれだけミツを思い慕っているか俺はよく知っていたから。

人って、どんなに仲が良くても突っ込まれたくない覗かれたくない部分があるもの超えては行けない線は、そっと見守っているに越した事はない。

2人の間に居心地いい空間を作れるかは、お互い
そんな気遣いが出来るか出来ないかじゃないかと
俺は思う。

特に、こいつは自分の中を土足で踏み荒らされるのが嫌なやつだし。

でも俺だって大好きなんだニカのこと、いざという時には頼って欲しい相棒なんだから。

ふと、ニカの言葉を思い出し心の中で呟く。

二階堂
前からおかしいと思ってた、あの傷


(それって、あのとき受けた刀傷のこと?)

二階堂
千賀は見たことがあるか


(それが、どうしたっていうんだよ?)

二階堂
どうやら着いたみたい


あれこれ考えていたらニカが目的地に到着したことを教えてくれた。

二階堂
まずは、どうやって中へ入るかだな


その言葉に屋敷を見上げると…

二階堂
結構、デカイし
千賀
難関ぽい


けれど、それでも俺達はやらなければならないんだ中にいるはずのタマや独りで何処かにいるミツの為に。




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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