第83話

闇との戦い⑥千賀side
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2019/11/13 10:50
俺が、そこへ着いたとき。

二階堂
ミツうぅ~っ


まず最初に聞こえたのがニカの悲痛な叫び声だった「まさか!」慌てて向かうと目の前には地面に打ちひしがれ泣き崩れている廉の姿が。

藤ヶ谷
くっそぉーっ

ぐったりしたミツを抱きしめ眼にいっぱい涙を溜めながら悔しそうに歯を食いしばっているガヤさん。


横尾
ミツ、戻って来て、ミツうぅ
宮田
横尾さん動いちゃダメだ
横尾
行かせてくれ、みやミツの傍に
宮田
でも、その身体で
横尾
俺はミツを闇の中で独りになんて
出来ないんだ頼む、くっ
宮田
キタミツ、聞こえてる?お願いだから戻って来てよ


傷だらけの身体を引きずりながら這うようにし傍へ行こうとする横尾さんを必死で止めている宮田。

二階堂
どういうことだ?味方じゃなかったのか答えろ
法師
そんな日もあったが今は
二階堂
許さない!よくも、よくもミツと廉をハメたな
法師
やるか?しかしお主の腕では拙者に
斬られ闇に堕ちるのが目に見えてい
る、それでも?クスッ
二階堂
くっ


ゝ大法師と睨み合っているニカ俺はその光景に言葉を失ってしまう。

遅かったか
千賀
えっ、誰?
小文吾
わしの名は犬田小文吾、ぬいが世話になったな
千賀
ぬいの兄貴?じゃミツは


そのとき、伏姫の言葉が脳裏を過ぎる。

伏姫
それは水と同じ役割を果たす物、そなたなら手にすれば使い方が分かるはず


(そうだ、手鏡!)

けど向こうの連中と繋がって、その後どうすれば
いいのか分からなければ意味がない。

伏姫
光を集めるのです


(光り?この声は伏姫)

伏姫
貴方がたの想い絆が光り彼はまだ死んだわけではありません意識、つまりは精神が闇に封じ込まれただけ彼の心が全て闇に染まる前に早くそこから引き戻すのです


(そうか、ミツの心に呼び掛けろって事なんだな)

伏姫
そうです但し闇の壁は厚い簡単には
破れません、だから1人でも多くの
仲間を


「分かった、やってみるよ」と、そこへタマが到着し。

玉森
せっ、千賀、はぁはぁ、はぁ
千賀
タマ向こうと繋がる、いいね
玉森
りょ…かい、くっ


俺は、急ぎ向こうにいる皆へ声を掛けたんだ。

千賀
トッツー翔太・シメ、宮近、塚ちゃん如恵留、佐久間、阿部ちゃん、ダテ


そう呼ぶと。

戸塚
もう見ている
宮舘
話しも全部、聞きました
七五三掛
助けなくちゃ北山くんを
塚田
よし気合い入れていくよ
佐久間
おう


(お前ら…)

宮近
僕達も頑張ります
如恵留
どうしたらいいのか教えて下さい
玉森
みんな
渡辺
あんちくしょう絶対に許さない
戸塚
翔太、今は北山の方が先だ
渡辺
分かっています、そんなこと!でも
塚田
あいつは必ず戻って来るさ
宮舘
もちろん決まっていますとも
佐久間
俺も北山くんを信じていますから
宮近
闇の力なんかに負けないで北山くん
如恵留
俺達って仲間がいるんです
塚田
サッさと蹴散らし戻って来いや


(塚ちゃん)

七五三掛
藤ヶ谷くんの為にも
宮近
ニィ~二や、みんなの為にも
阿部
戻って来て下さい北山くん
千賀
如恵留、塚ちゃん、佐久間、宮近
玉森
トッツー、翔太、シメ、阿部ちゃん
宮舘も皆ありがとう
千賀
俺も行く
玉森
千賀
千賀
タマは廉のところへ


コクンと頷いたタマに背を向け見えた先には相棒、二階堂高嗣の姿が。

千賀
ニカ!
二階堂
千賀、お前
千賀
遅れて悪かったな
二階堂
大遅刻だ何やってたんだよミツが
千賀
知っている塚ちゃん達も向こうで
見ているから
二階堂
えっ
千賀
説明はあと俺はこの人を斬らなければならない
法師
千賀殿か、ふっ
千賀
ゝ大さま伏姫が泣いてるぜ
法師
‥‥っ
千賀
行くぞニカ!
二階堂
おう


キーン、カーン、俺達は戦う「だからミツ、戻って来て待っているから」キーンカーン刃は光りを放ち俺と二カは互いに協力し合いゝ大法師と刀を交えた自分たちの絆を信じて。




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