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第13話

思わぬ再会⑥二階堂side
最初は何が起きたのか分からなかった、薄気味悪い顔をした奴が刀を振り上げ俺に向かって来たと同時に。

北山
よせ、ニカ


「ヤバイやられる!」そう思った瞬間、俺は怖くて目をつぶってしまい。

そしたら、ザクッと嫌な音がし開けてみると目の前に肩から血を流し苦痛に顔を歪ませている顔があり。

(えっ!?)

二階堂
うっ、嘘…だろ!?なんで、どうして
庇ったりしたんだ
北山
忘れ…たか‥お前が…大切‥だっ‥て
二階堂
だからってよ!
北山
心配…すん‥な…こんなん‥かすり…傷‥くっ
二階堂
おい!


(俺の為に、どうしてそこまで)

そのとき頭の中でネジが回り始めたかの如く次から次へ、いろんな顔が浮かんで来て。

藤ヶ谷
二階堂
千賀
ニカ
宮田
どうしたんだよ?
玉森
何をやっているんだ?お前
横尾
ほら、しっかりしろ二カ


(横尾さん?はっ、ガヤ、千賀、タマ、宮田!)

けど1人たりない、俺が人生の先輩として尊敬している彼奴の姿が。

それは、そいつの名は…

北山
くっ…ハァハァハァ


(そうだ宏光)

俺は目の前で苦痛に顔を歪ませているミツに気づく、そしてその後ろには血の滴る村雨丸を持った奴が笑いながら立っていてよ。

二階堂
くっ


沸き上がる憎しみにも似た感情が、俺の中の恐怖をも消し去り。

(よくも、よくも俺の大好きなミツおぉーっ)

キッと睨みつけると。

二階堂
このやろう


挑み掛かるように叫んだ、しかし。

北山
よせ…ニカ‥くっ‥お前が‥かなう
相手じゃ…ね‥ハァハァ


(分かっている分かっているけど、こいつだけは絶対に許せない)

止められてもなお衝動は鎮まることを知らず、俺は怒りに震えながら相手を睨みつけた。

だが、そんな俺を無視し網乾とかいう奴はニヤけながら姿を消して後に取り残されたのはなんにも出来なかった情けない自分と息も絶え絶えのミツ。

(ごめん、ごめんな)

半べそ状態の俺にミツはうっすらと笑みを浮かべ、そして。

二階堂
宏光、眼を開けてくれ頼むミツうぅー


俺の腕の中へ力なく、しなだれ掛かってしまい。

(そんな嘘だろ?なぁ~俺を独りにすんなって)

二階堂
誰…か‥こいつを‥お願い…俺に‥とって…掛け替えのない…頼む‥助けて


俺はその身体を抱きしめ、どうしていいか分からず道端へとうずくまってしまう。

どのくらいそうしていただろう実際はそんなに経っていなかったのかもしれない、けど俺には凄く長く感じたんだ、その声が聞こえるまで。

法師
どうされましたか
二階堂
はっ
法師
これは酷い
二階堂
助けて…お願い‥なんでもするから
法師
どうやら、そのほうにとってよほど
大切な方とみえる
二階堂
う、ううっ、ヒクッ
法師
どれ見せてみなされ、ふむなるほど
二階堂
‥‥‥
法師
大丈夫じゃ安心されよ
二階堂
でっ、でも
法師
気を失っているだけで手当てをすればすぐさま元気になる、そこに療養所があるから拙者が連れて行ってしんぜよう
二階堂
あっ、ありがとうございます


「ミツ、聞いてるか助かるってよ」俺は意識のないミツに心の中で話し掛ける。

しかし、この法師との出会いが俺達をとんでもない方向へ導くことになろうとは。

この時は、まだ思ってもみないでいたんだ。

彼の名はゝ大法師じゅだいほうし 安房の国、滝田の城に仕えていた事があると後になって知る。




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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