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第18話

自分の役割①北山side
犬田家を出た俺達は、馬加大紀の屋敷へ向かっていた。

二階堂
ぬいちゃん大丈夫か?
千賀
ゝ大さまも一緒にいる心配はいらないよ
北山
しっかしあの坊さん、なんでも持っているんだな
千賀
俺も驚いた、クスッ


それは、出掛ける数分前のこと。

法師
これを持って行きなされ」
北山
えっ
千賀
ひょえー本物の刀だ、かっちょえぇ~
二階堂
まっ、マジでか!?
北山
こんなもん、どこから手に入れたんで?
法師
詮索は無用というもの物騒な世の中、護身用に1つは必要であろう
北山
そりゃ…まぁ~そうだけど、じゃ遠慮なく


(ったく驚いた、ありゃ絶対にただもんじゃねぇや)

それから、どのくらい歩いたか喉が渇いた俺達は
泉へとやって来て。

二階堂
うんま俺らが今まで飲んでいた水って、なんだったんだろ
北山
仕方がない、こっちは自然の水だし
二階堂
傷、痛まないか?
北山
大丈夫、ふっ


ニカは何かと俺の怪我を気にしている様子で千賀は…

(あいつ、なんで泉に近づかないんだろ?)

何故だか遠巻きに、俺達を見てる。

二階堂
おーい千賀、こっちへ来いって


ニカが呼んだが、一向に寄って来る気配がなく。

北山
どうした?美味いぞ


俺も、傍へ行き声を掛けてみたんだけど。

千賀
あっ、でもいいや今はノド渇いてないし
北山
そうか?


(やっぱり変だ)

思いはしたが先を急がなければならないと、そのまま前へと進み。

しかし、この日の気温はかなり高く。

千賀
くっ、ハァハァハァ
北山
‥‥っ
千賀
ふぅ~
北山
これを飲め
千賀
ミツ
北山
あんまり無理するんじゃねぇぞ、ふっ


俺はそんな千賀に、さっきニカが汲んでくれた竹筒に入っている水を手渡す。

すると…

二階堂
おまえ自分が悪いんだろ?なんで泉で飲まなかったんだよ
北山
よせ、ニカ
二階堂
でも、それ俺がミツの為に用意した水なのに~
千賀
あっ、ごめん


その言葉に、走り出す千賀。

北山
ちょ、バカ追い掛けろニカ
二階堂
あいつ何をやっているんだ


慌てて後を追う俺達、だが傷口が痛く俺は思うように走れず。

二階堂
ミツ、千賀は俺が捕まえる任せろ


振り向きざまニカに、そう言われ。

北山
あ、あぁ…悪い頼む、くっ


自分の身体の不自由さを腹ただしく思いながらも、その背中がどんどん遠ざかって行くのをただ後ろから見つめていたんだ。

不自由さに腹が立ち、そして「情けね、これくらいの傷で」心の中で呟いた、そのとき。

北山
うっあぁ~なんだ!?これ…くっ、
ああっ‥あ


思いも掛けない身体の変調に足元をすくわれ地面に倒れ込んでしまう。
北山
にっ、ニカ…っ


だか、手を伸ばした先にあるはずの姿はすでに視界からは消えていて。

(千賀を…頼‥む‥ハァハァ)

それが、なんなのか分からないまま独り取り残された俺はその場で耐えているしかなく。

しかし、これはまだ始まりでしかなかったことを
後になって知る事となる。

あいつとの再会で…




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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