無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第80話

闇との戦い③藤ヶ谷side
洞穴を出てからの北山は、なんだか浮かない顔をしていた。

ワタの件で自分を責めているのは分かる、けど俺はそれ以外でも何かあるんじゃないかと気になっていたんだ。

藤ヶ谷
あのさ


が、声を掛けた俺に対し北山はニコッと微笑み誤魔化しやがって「いったい何を隠している?どうせ聞いたって言わないんだろうけど」

そして、歩き始めて暫く経ったころ。

宮田
翔太がタマたちに俺らが山を下りて
いることを伝えてくれたって


みやが、向こうとの連絡を取ってくれ。

藤ヶ谷
そっ、悪い連絡係をさせてしまい
宮田
いいって俺は自分が出来ることをしているだけ
藤ヶ谷
ふっ
宮田
それよりガヤさんは、しっかり北やんを確保しといてよ
北山
‥‥っ


とたん、北山は口パクで何かを言ったかと思うと
暴れ出し。

藤ヶ谷
あぁ~はいはい


俺が軽く流して、こいつの袖口を摘み引きながら
歩き、みやとの会話を続けていたら。

北山
くっ
宮田
ガヤさんキタミツが言っていること
分かるの?
藤ヶ谷
いや分かんね


ピキッと、その眉間にシワが寄った次の瞬間!

宮田
危ない
藤ヶ谷
えっ


ガツンと跳んできた北山の足蹴り。

藤ヶ谷
いってぇ~何するんだよ


ふふーんと鼻で笑い。

藤ヶ谷
あぁ~そう、そういう態度をとるならこっちにも考えがあるな
宮田
あ…の
北山
ふっ、ニヤッ
藤ヶ谷
やってみろってか?
北山
コクンコクン、にっ
藤ヶ谷
このぉーっ


俺達が取っ組み合いをしようとした、そのとき。

二階堂
いい加減にしろ2人とも!


ニカが、怒鳴り声を上げ。

二階堂
今はジャレあってる場合じゃない
だろ、チッ
藤ヶ谷
あ、まぁ
北山
ポリポリ(苦笑)


(いや、つい乗せられてしまって…ははっ)

横尾
くっ…たい‥すけ…ミツ‥ハァハァハァ
二階堂
ワッターを怒らせないでくれ傷に触っちゃうじゃん
藤ヶ谷
ごもっともで
北山
…ハハッ


まさかのニカに怒られ互いに顔を見合わせ苦笑する、そうこうするうち山を下り麓の街道へと辿り
着き。

源八
待て


最初に気づいたのは、源八だった。

道節
気をつけろ
宮田
道節!
荘介
来る
二階堂
闇か!


守護霊たちは、次々に叫び声を上げ。

大角
あれは
横尾
‥‥っ


が、その声に後ろを振り返った俺らは愕然として
しまったんだ。

藤ヶ谷
永…瀬?
宮田
嘘たよな!?
二階堂
なんで、お前が
横尾
あい…つ‥
北山
‥‥っ


(お前どうしたっていうんだよ?何で俺らに刃を向ける、こいつも記憶が…いや違う!あの目はちゃんと分かっている眼だ、じゃどうして?)

すると、北山は自らスッと前へと出て。

藤ヶ谷
北山!
二階堂
ミツ!
横尾
くっ…よ‥せ
宮田
横尾さん!しっかりキタミツ、
横尾さんが


俺らが叫ぶと北山は振り返り悲しそうな瞳で笑い。

(おまえ分かっていたのか?永瀬が自分を追って来ることを!?まさかそんな…駄目だ、やめてくれ頼む自分が何をやろうとしているのか分かっているんだろ?そんな事をしたら、お前は闇に取り込まれてしまうんだぞ)

藤ヶ谷
やめろおぉーっ


この時の北山の瞳を俺は絶対に忘れはしない誰よりも愛されることを望んでいながら自ら仲間を愛し、廉の眼を醒まさせるため危険を承知でその中へ身を投じた。

(けど、ならば俺はお前のシンメとしてそれを防ぐ
忘れるな、お前の相棒は俺だけなんだ!一生、俺
1人なんだからな)

想いが空回りする音が自分の中で鳴り響くのを聞きながら、俺は北山をジッと見つめていた。




シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
ファンタジーの作品もっと見る
公式作品もっと見る