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第59話

策略と罠②永瀬side
「今どこら辺?」俺は、あの森から出たことがなかったからサッパリ分からず。

法師
少し休むか?親兵衛
永瀬
大丈夫です
法師
無理しなくてもよい休めるときに休んでおくものだ、いつ何があるか分からないのだからな
永瀬
でも急いでいるんじゃ?
法師
馬にも休息が必要なのだよ、ふっ
永瀬
ぁ…‥


(そっか俺ぜんぜん気づかなかった、だよな)

永瀬
ゝ大…さま
法師
ん?なんだ
永瀬
南に、なんの用事があるんです?
法師
そうだな親兵衞には話しておいた方がよいかもしれん
永瀬
???
法師
実は


(えっ、だからそんなに急いでいたってわけか)

法師
本当は、そのような事したくはないのだが


(でも…)

法師
もし手遅れになりでもしたら大変な
ことになる致し方ない
永瀬
他に方法は?


「その人を殺しちゃうんでしょ?」思ったとたん
ズキンと心が傷む。

永瀬
うっ
法師
どうした?親兵衞
永瀬
胸が…苦しい‥


(何故?どうして?俺、嫌だ!その北山って人が死んでしまうのが、くっ)

法師
親兵衞、なにゆえに泣いておる?
永瀬
分からない、勝手に涙が出て来ちゃうんだ
法師
お主も、やはり千賀殿と同じ北山殿とはえにし深き者のようだな
永瀬
‥‥っ


そうかもしれない…その名を聞くたび心がキュンっと締めつけられ、それは「逢いたいという気持ちと後悔の念」それがドッと押し寄せ堪らなくなる。

法師
だが、やめるわけにはいかない
永瀬
どう…して‥も?
法師
たとえどんなに意志が強き者でも負の力に勝てる者などいない北山殿が闇に引き込まれるのも時間の問題だ
永瀬
じゃ
法師
申し訳ないが


(くっ、辛い苦しい…よ、悲しくて心が張り裂けそうだ、なんで?誰か教えて)

それからゝ大さまは食料を調達しに行き、けれど
その時にそれは起きてしまう。

ガサッ!

(んっ?なんだろう)

ガサガサッ、ガサッ!

「シャアア―」

永瀬
うわっ、わわっ、わぁーっ
法師
親兵衞よけろ
永瀬
ゝ大さま!


とつぜん襲い掛かって来た化け猫、あわやという時にゝ大さまが駆けつけ、だが。

法師
あの小屋に隠れていなさい
永瀬
でも
法師
言うことを聞くのだ、お主を庇い
ながらでは思うように戦えぬ


そう言われ仕方なく俺は小屋へと逃げ込んで、だからその後どうなったのかは知らない暫くしゝ大さまは無事に戻って来て。

法師
もう大丈夫だ


すごく恐かったから顔を見た瞬間にホッとしたんだ、まさかそのゝ大さまがそんな事になっているとは思いせず。

あのとき刃を向けた俺を北山くんは悲しそうな顔をし笑っていたっけ今でもその顔が忘れられないよ。




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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